こんにちは。三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院です。

インビザライン用のマウスピースを持つ女性

マウスピース矯正として有名なインビザラインですが「いったいどんな治療法なの?」と疑問に思う方も多いでしょう。治療期間はどのくらいなのか気になる方もいるのではないでしょうか。

今回は、インビザラインの特徴や、治療期間などについて解説します。治療期間が延長になるケースや、計画どおりに治療を終わらせるポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。

インビザラインとは?

マウスピースをつける人

インビザラインとは、マウスピースを使用する矯正治療のことです。アメリカの企業が開発した治療法で、マウスピースを装着して歯並びを改善します。

インビザラインのマウスピースは透明で薄く、装着していることが目立ちません。そのため、口元の見た目を気にする必要がないことがメリットです。また、インビザラインは金属を含まないため、金属アレルギーの方でも安心して使用できます。

「食事中に食べ物が引っかかる可能性があるのでは?」と思う方もいるでしょう。

しかし、インビザラインのマウスピースは食事や歯磨きの際は取り外します。食べ物が引っかかる・詰まるなどのトラブルは起きません。毎日洗浄して清潔な状態を保てるなど、さまざまなメリットがある治療法です。

インビザラインの治療期間

インビザラインの治療期間イメージ

インビザラインの治療期間は、1年半~3年程度です。ほかの矯正方法と同様ですが、一気に歯を動かすことはできません。移動させる歯の本数が多い場合や、移動させる距離が長い場合は、3年程度かかるでしょう。

治療期間には歯の性質も関係しています。移動したばかりの歯には、もとの位置に戻ろうとする力が働きます。歯を並べ終わったあとは、後戻りを防ぐ期間が必要です。

後戻りを防ぐ期間のことを保定期間といい、リテーナーといわれる装置を装着して過ごします。保定期間は、治療に要した期間と同程度必要とされています。

歯を動かす治療に1年かかったとすると、保定期間も1年程度かかるのです。

インビザラインの治療期間を決める要素

インビザラインの治療期間を決める要素を説明する人

インビザラインの治療期間を決める要素を確認しましょう。

動かす歯の本数

インビザラインの治療期間を決める要素のひとつが、動かす歯の本数です。仮に動かしたい歯が1本だけであれば、数か月で治療が完了するでしょう。

しかし、実際は複数本の歯を動かす必要があるケースが多いです。基本的に、動かしたい歯の本数が多ければ多いほど、治療期間が長くなります。

歯の移動距離

インビザラインの治療期間は、歯の移動距離にも大きく左右されます。インビザラインで使用するマウスピース1枚で動かせる歯の距離は、約0.25mmです。

1mm動かすだけでも2か月程度の期間を要するため、歯を移動させる距離が長い場合は治療期間が長くなるでしょう。

矯正の範囲

インビザラインでは、部分矯正か全体矯正かを選択します。

部分矯正とは、文字どおり部分的に歯を矯正する方法です。主に前歯の軽微な歯並びの乱れを改善する際に行われます。

全体矯正は、歯列全体を矯正する方法です。噛み合わせも整えられるため、矯正終了後も歯並びが乱れづらいというメリットがあります。

全体矯正の場合は矯正する歯の範囲が広いため、治療期間が長くなることが多いです。部分矯正は矯正する歯の範囲が限定されているので、治療期間は短いでしょう。

インビザラインの治療期間が延長になるケース

インビザラインの治療期間について考える女性

インビザラインの治療期間は1年半~3年程度が目安です。

しかし、治療期間が延長になるケースもあります。インビザラインの治療期間が延長になるケースは、以下のとおりです。

装着時間が短い

インビザラインのマウスピースは1日20〜22時間装着する必要があります。食事や歯磨きの際以外にもインビザラインを取り外すなど、装着時間が短かった場合、治療期間が延長になる可能性が高いです。

マウスピースの装着時間が20時間未満の日が多いと、治療期間が延長になるでしょう。装着時間が短い日が1日発生する程度であれば、問題なく治療が進むケースが多いです。

正しく装着できていない

インビザラインは、正しく装着して初めて治療効果を発揮します。正しく装着できておらず、インビザラインが浮いている・すき間ができている場合、はっきりとした治療効果を得られないでしょう。

インビザラインそのものが歯と合っていない場合は作り直しが必要になるため、速やかに歯科医院を受診してください。

歯の動きが遅い

インビザラインでは治療開始前にシミュレーションを行い、治療後の歯並びや治療にかかる期間、費用を予測します。

しかし、歯の動きやすさには個人差があります。計画よりも歯の移動が遅い場合もあるでしょう。歯の動きがシミュレーションより遅い場合は、治療期間が延長になります。

虫歯になった

インビザラインの治療中に虫歯になった場合、虫歯治療を優先させる必要があります。小さな虫歯であれば1回の治療で終わりますが、進行していた場合は複数回の通院が必要になるでしょう。

歯を大きく削ってインビザラインが合わなくなり、作り直しが必要になる場合もあります。インビザラインの治療期間が延長になる可能性が高いので、矯正中は虫歯にならないように気をつけましょう。

計画どおりにインビザラインの治療を終わらせるためには

インビザライン治療のポイントを説明する歯科医師

インビザライン治療を計画どおりに終わらせるためのポイントは、以下のとおりです。

装着時間を守る

インビザラインの治療期間は、装着時間に大きく左右されます。装着時間が短い場合は、治療期間が長くなるでしょう。

毎日装着時間を守っていれば、計画どおりに治療を終わらせられます。1日20〜22時間の装着時間を守ることが重要です。

通院を怠らない

インビザラインでは、数か月に一度調整日が設けられています。計画どおりに治療を終わらせるために、調整日は必ず通院しましょう。

歯科医院の場合、通院をキャンセルした翌日に再度予約することが難しいことも多いです。1か月程度先の予約になる可能性もあるので、調整日はキャンセルしないよう心がけましょう。

調整日に通院できない場合、計画どおりに治療を進めることが難しくなります。

口内を清潔に保つ

インビザラインの治療期間中に虫歯や歯周病になると、インビザラインの治療期間が延長になる可能性があります。そのため、虫歯や歯周病にならないよう努力することが大切です。

積極的に歯磨きを行い、口内を清潔に保つよう心がけましょう。歯磨きの際は、歯ブラシだけでなくフロスも使って、徹底的に汚れを落とすことが重要です。

マウスピースを適切に管理する

インビザラインのマウスピースは、非常に薄く作られています。装着時の違和感は少ないですが、負荷をかけると破損する可能性があるでしょう。

マウスピースが破損すると、再作成が必要になる場合があります。再作成には1か月程度かかるので、新しいマウスピースが届くまでは治療が進みません。

治療が進まないだけでなく、後戻りが起きる可能性もあります。マウスピースを外したときは専用のケースで保管するなど、適切に管理してください。

まとめ

マウスピースを持つ女性

今回は、インビザラインの治療期間について解説しました。インビザラインはマウスピース矯正のひとつであり、確かな効果が期待できます。

しかし、治療期間は長いと3年程度かかるため、根気強く治療と向き合う必要があります。

インビザラインの装着時間を守れなかった場合は、治療期間が延長になるでしょう。食事と歯磨きの際以外はマウスピースを装着することを徹底してください。

虫歯や歯周病の発生を防ぐため、口内を清潔に保つことも大切です。虫歯や歯周病になった場合、インビザラインの治療期間が長引くため気をつけましょう。

インビザラインを検討されている方は、三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院にお気軽にご相談ください。