生まれつき歯が多い、「過剰歯」については前回お話させて頂きましたが、
生まれつき永久歯が少ないこともあります。
それを「先天性欠如歯」といい、乳歯だと約2%、
永久歯では、約8%の確立で現れます。

乳歯の前歯で、2本の前歯が1本にくっついてしまう
癒合歯(ゆごうし)になってしまうこともあります。

乳歯なら問題ないのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、
乳歯の段階で欠如や癒合歯が診られる場合、
50%以上の確立で永久歯も欠如してしまいます。

その場合は、20歳前後まで乳歯が抜けないことが多く、
気づかずに大人になってから困ることもあります。

先天性欠如歯は、矯正治療などで見た目やかみ合わせを回復させることができます。
一方、そのままにしてしまうと、どんどん治療が困難になっていきます。

なるべく、早い段階でご相談にいらしてください。
まずはきちんと噛めるようになるまでの、
計画を立てるところから始めましょう。