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2026年2月24日

こんにちは。三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院です。
子どもの歯並びは単に見た目の問題ではなく、噛む・話す・呼吸といった基本的な機能や、子どもの心理的な発達などにも大きな影響を及ぼします。
なかでも受け口(反対咬合)は、注意が必要な不正咬合のひとつです。特に、成長するにつれて悪化することが多く、早期に対処しなければさまざまなリスクが伴います。
「受け口に気づいたけれど、まだ幼いから様子を見てもいいのか?」「いつごろから治療をスタートすればいいのか?」と悩む保護者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、子どもの受け口を放置することによるリスクや、治療方法、日常生活で実践できる予防策について詳しく解説します。
目次

受け口とは、医学的には下顎前突(かがくぜんとつ)と呼ばれる噛み合わせの異常で、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態を指します。
通常の噛み合わせでは、上の前歯が下の前歯の前に軽くかぶさりますが、受け口の場合はその関係が逆転しています。上の前歯が内側に傾いて生えていたり、下の前歯が前方に出ていたりすることで、上下の噛み合わせが本来のかたちからずれてしまうのです。
このような噛み合わせは、見た目の印象だけでなく、食べ物をうまく噛めなかったり、発音に支障が出たりする原因にもなります。成長期のお子さまに多く見られるため、早い段階でその特徴を理解し、必要に応じて治療を検討することが重要です。

受け口は一つの原因だけで起こるわけではありません。生まれつきの骨格的な特徴に加え、日常生活の習慣や癖が重なり、噛み合わせが変化することがあります。ここでは、主な原因を遺伝的要因と後天的要因に分けて解説します。
受け口は遺伝の影響を受けることがあります。
両親や祖父母が受け口だった場合、その子どもにも同じようなあごの骨格や歯並びが受け継がれることがあります。特に、下あごが大きく発達しやすい体質や、上あごが小さくなりやすい体質が遺伝することによって、受け口になりやすくなるのです。
遺伝的な要因は予防することが難しいですが、早い段階で異変に気づくことで、成長に合わせて矯正治療を検討することが可能です。
受け口は、生まれつきの要因だけでなく、成長の過程での癖や生活習慣によっても引き起こされることがあります。
たとえば、指しゃぶりや舌で前歯を押す舌突出癖、頬杖をつく癖、口呼吸などは、あごの骨や歯の位置に不自然な力を加え、噛み合わせに悪影響を与える原因となります。
また、やわらかい物ばかり食べることで咀嚼回数が減ると、あごの発育が不十分になり、受け口になるリスクが高まります。
こうした癖や食習慣は、長く続くほど改善が難しくなるため、早い段階で気づき、改善することが大切です。

子どもの受け口は、放置しているとさまざまなトラブルの原因になります。代表的なリスクは、以下のとおりです。
受け口の状態が続くと、舌や唇の動きが制限されるため、発音が不明瞭になることがあります。特にサ行・タ行などの発音がしづらくなり、言葉の習得やコミュニケーションに支障が出る場合もあります。
子どもは言葉を聞いて真似しながら覚えるため、発音の問題があると会話に自信が持てなくなることもあります。発音の問題を改善するには、噛み合わせを整えることが重要です。
受け口では噛み合わせの位置がずれているため、上下の歯が正しく噛み合わず、食べ物をしっかり噛み砕くことができません。その結果、偏った咀嚼になりやすく、消化にも負担がかかるようになります。
また、片側だけで噛む癖がつくと、顎の筋肉のバランスが崩れ、顎関節症や頭痛の原因にもなります。歯だけでなく、食事の満足度や健康にも影響を及ぼすため、注意が必要です。
受け口は横顔のバランスや口元の印象に大きく影響することがあります。そのため、成長とともに見た目が気になり、人前で話すのが苦手になるなど、本人の自信やコミュニケーションに影響を及ぼすこともあるでしょう。
受け口の状態では上下の歯が正しく噛み合わないため、歯と歯の間にすき間や段差ができやすく、歯磨きがしづらくなります。その結果、磨き残しが増えると、虫歯や歯周病になるリスクが高まるのです。
また、噛み合わせが悪いことで一部の歯に過度な負担がかかると、歯の摩耗や歯周組織への影響も出やすくなります。

受け口の治療は、年齢や症状の進行度に応じて異なる方法が選ばれます。ここでは、1期治療と2期治療に分けて解説します。
1期治療は、子どもの成長を利用して歯や顎の位置を整える治療で、主に永久歯が生えそろう前の時期に行われます。
受け口の原因が骨の成長バランスにある場合、この時期の治療がとくに効果的です。舌や唇の癖を改善するトレーニングや、顎の成長をコントロールする装置などが用いられます。
1期治療の目的は、顎の成長を適切に誘導し、将来的な本格的な矯正治療を必要としないようにすること、あるいは治療の負担を軽減することにあります。
2期治療とは、永久歯が生えそろってから行う本格的な矯正治療です。この段階では、骨格の成長を考慮しながら、歯の位置を整えることに重点が置かれます。
代表的な方法には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正があります。ワイヤー矯正は、歯の表面や裏側にブラケットを装着し、ワイヤーで歯を少しずつ動かしていく方法で、幅広い症例に対応できます。
一方、マウスピース矯正は透明な装置を使って段階的に歯を動かす方法で、目立ちにくく取り外しができるため人気があります。
ただし、骨格の問題が強い場合は、外科的な処置が必要になることもあります。2期治療は1〜3年程度の期間を要することが多く、定期的な通院と丁寧なセルフケアが欠かせません。

子どもの受け口の矯正治療を始める時期は、一般的に5歳から7歳頃が目安とされています。この時期は乳歯と永久歯が混在する混合歯列期で、顎の骨がまだ柔らかく成長が活発なため、矯正の効果を得やすいとされています。
早期に矯正を始めることで、下顎の過度な成長を抑制したり、上顎の成長を促したりすることが可能です。また、歯並びや噛み合わせのズレが軽いうちに対応できるため、将来的に抜歯や外科的手術を避けられる可能性も高まります。
一方で、すべての受け口が早期治療の対象になるわけではありません。受け口の原因が骨格に由来するのか、歯の位置の問題なのかによって、治療のタイミングや方法は異なります。
そのため、矯正治療を始める前に、歯科医師による正確な診断を受けることが非常に重要です。

子どもが受け口になるのを防ぐには、日常生活のなかでのちょっとした習慣に気を配ることが大切です。
舌や口の使い方を正しく習得することは、受け口予防において見逃せないポイントです。舌の位置が低いままだと、下顎を前に押し出す力が働き、噛み合わせに悪影響を与える原因になります。
舌の正しい位置は、上顎の前歯の裏側に軽く触れた状態です。これにより、自然と鼻呼吸が促され、顎の発育も正しい方向に導かれます。
小さな子どもの場合、口がぽかんと開いた状態が続くと、口呼吸の癖がつき、それが受け口の原因になることもあります。日常的に口を閉じて過ごす習慣や、食事中に正しい舌の動きを意識させることが予防につながります。
場合によっては、口腔筋機能療法(MFT)という口周りの筋肉を鍛え、正しい舌や口の使い方を身につけるための専門的なトレーニングを取り入れることも選択肢の一つです。
猫背や頬杖、うつぶせ寝など、姿勢が悪い状態が続くと、あごの成長に悪影響を与えることがあります。特に、下あごを前に出すような姿勢が習慣になると、受け口のリスクが高まります。
日常生活のなかで正しい姿勢を意識することは、あごのバランスを整え、歯並びの乱れを防ぐうえで大切です。
特に、スマートフォンやゲームに夢中になっていると、猫背になるお子さまが多いです。ゲームをする際は、机と椅子を使うようにしたり、長時間使用しないようにしたりしましょう。
日々の食事内容も、子どもの噛み合わせや顎の発達に大きな影響を与えます。柔らかいものばかり食べていると、咀嚼が不足し、口周りの筋肉や顎の骨が十分に発達しない可能性があります。
反対に、適度に噛みごたえのある食材を取り入れることで、自然と顎の成長が促されます。にんじんやごぼうなどの根菜、果物、ナッツ類などをおやつや食事に取り入れるとよいでしょう。偏った食生活を避け、栄養バランスのとれた食事を心がけることも大切です。

子どもの受け口は、見た目の印象だけでなく、発音や食事のしやすさ、虫歯や歯周病のなりやすさなど、さまざまな面に関わる噛み合わせの問題です。原因には遺伝による骨格の特徴と、舌の癖や姿勢、食習慣といった日常生活の影響があり、複数の要素が重なってあらわれます。
成長期はあごの発達を活かした対応が可能な大切な時期です。違和感に気づいた段階で歯科医院で相談し、必要に応じて適切な治療や生活習慣の見直しを行うことが、将来の口腔環境を守ることにつながります。
小児矯正を検討されている方は、三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院にお気軽にご相談ください。
当院は「全ては患者様の笑顔のために」を医院理念として診療にあたっています。マウスピースとワイヤーを使用したできるだけ歯を抜かない矯正治療をはじめ、ホワイトニングやクリーニングも実施しています。
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