舌側矯正の最大のメリットは、矯正装置が外からほとんど見えないことです。これにより、仕事やプライベートでの見た目を気にすることなく治療を進められます。また、成人式や結婚式などの大切なイベントでも、矯正装置が見える心配がなく、写真に装置が写り込むことを避けられます。

舌側矯正は、前歯を後方に移動させやすい点でも優れています。表側矯正では、前歯を後方に引っ張るときに奥歯が前に移動してしまいがちですが、舌側矯正では奥歯の動きを制御できるため、前歯をしっかりと後方に引っ張ることが可能です。これにより、出っ歯などの口元が突出している症状の改善に効果的です。

従来の表側矯正では、食事中に食べ物が矯正装置に絡まりやすいという問題がありました。しかし、舌側矯正では装置が歯の裏側にあるため、食べ物が絡まるリスクが大幅に減少し、食事をより快適に楽しむことができます。

舌側矯正は、スポーツや楽器演奏をする方にも適しています。表側矯正では、特にラグビーやサッカーのような接触が多いスポーツで、装置がリスクとなることがありますが、舌側矯正ではそのリスクが軽減されます。また、トランペットなどの管楽器を演奏する場合にも、装置が邪魔になりにくいので、安心して演奏ができます。

舌側矯正では、装置が歯の裏側にあるため、歯並びの変化を直接目にすることができ、治療の進行を実感しやすくなります。これにより、モチベーションを維持しながら治療を進めることができます。

舌側矯正は、歯の裏側に装置を装着するため、表側矯正に比べて虫歯になりにくいとされています。これは、歯の裏側のエナメル質が厚く、虫歯の原因となる酸に強いためです。また、歯の裏側は唾液腺が多く、唾液の作用によって虫歯のリスクが低減されます。

舌側矯正では、装置が歯の裏側に装着されるため、表側矯正に比べて歯の表面を傷つけるリスクがありません。装置の取り外し時にも、審美的に重要な歯の表側が保護されます。

舌側矯正では、装置が舌に触れるため、舌で歯を押し出す癖が改善されやすくなります。この舌癖が治療後の後戻りを防ぎ、安定した結果を得ることができます。

矯正治療後は、歯並びを安定させるために保定装置を装着します。また、治療後の経過観察と定期検診を行い、理想的な歯並びを維持するためのサポートを続けます。

• 取り外しが可能: 食事や歯磨きの際に取り外せるため、日常生活において快適です。
• 目立たない: 透明な素材でできているため、装置が目立ちにくく、他人に気付かれにくいです。
• 痛みが少ない: マウスピースは金属を使用しないため、装着時の痛みや違和感が軽減されます。

• 適応症例に限りがある: 軽度から中度の不正咬合に適していますが、重度のケースには不向きです。
• 自己管理が必要: 装置を長時間外したり、装着時間を守らないと効果が得られにくいです。

• 完全に見えない: 装置が歯の裏側に取り付けられるため、矯正治療中であることが他人に分かりません。
• 歯磨きしやすい: 装置が歯の裏側にあるため、表側矯正に比べて歯磨きがしやすく、虫歯のリスクが低いです。
• 舌癖の改善に効果的: 舌が装置に触れることで、舌癖が改善されやすくなります。

• 発音への影響: 舌に装置が当たるため、発音がしづらくなることがありますが、徐々に慣れることが一般的です。
• 費用が高い: 高度な技術を要し、表側矯正やマウスピース矯正よりも費用が高くなります。