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2014年10月10日
相談のときによくお母さまからこんなことを質問されます。
「以前に相談へ行ったときは、大人の歯が全部生え変わってから矯正と言われたんです。」
ハートフル矯正・小児歯科医院では下の前歯の永久歯が2,3本生えた時に重なりスペースがないという小さな問題が起こったときに早期発見し、早期治療をすることで小さな問題のうちに解決すれば大きな問題になりません。大きな問題、つまり重症化しないためには八重歯(犬歯)が生える9歳半(女の子平均)から10歳(男の子平均)までに前歯の問題を解決すれば奥歯の問題は起こらないでしょう。歯を抜かないためには年齢が大切だと考えています。
下の装置1個6万円で検査料含めて10万円かからずに矯正ができます。
問題を先延ばしにして放っておくと時間も努力も金額も大きくなってしまいます。
6歳までに顔の80%が成長するためこの第1次成長期を利用して顎の成長発育をかむことによって刺激すれば本来矯正はする必要はないはずです。
もともと小学校1年生のクラスの30人の内、20人は歯科検診で歯並びの問題にチェックはつきません。残りの10人に入りそうでも初期治療としてメカニカルにネジを回せば機械的にに確実に顎のスペースはできます。しかし、本来は自分の力でかむこと、食育などで正しい発育に導くものなのではないでしょうか。
私たちは、日ごろ虫歯予防だけでなくこのような歯並びやいい顔つきに発育していただくためのお手伝いとしてお母さま方にアドバイスをさせていただいております。
ご心配、ご興味のある方は何でも相談してください。
矯正認定医のミナ先生が現代の子どもたちの顎の発達についての研究論文を今年発表しました。
詳しくは、下記をご参照ください。
古代・平安時代の人間に比べて現代人は6分の1の咀嚼回数に減っており、そのためお口の中も顎の発育不足が現代の小学生にも起こっていることがわかりました。
成長を利用する初期治療は装置がすべてだと考えがちですが、あくまでも補助的に用いるもので、本来の治療は後戻りをしないために自分の力を正すバイオセラピー(口腔筋機能療法学)が備わっているべきです。そうすればいつまでも装置に頼ることなく装置を早く卒業することができます。
当院の現状は小児の初期治療を行っている方はほぼ全員歯を抜かないで矯正治療を終わっています。
他院で4本抜歯といわれて相談に来た患者さまも歯を抜かないで済むような矯正治療をおすすめしています。人間のからだの中で必要のないものはないと思いますし、歯を簡単に抜くことのデメリットも必ずあります。舌の機能も大切に考えています。
矯正歯科といっても考え方はひとつではありません。
子どもの成長発育を利用して歯を抜かない治療か、永久歯が生えるまで待ってから歯を抜く治療かどちらかを選択するのであればどのくらいの金額・期間、治療方法で進めていくかをきちんと説明してくれる医院を選ぶ必要があると思います。
お母さまが納得できるまで、説明を受けてください。
迷ったらセカンドオピニオンを受けることもいいと思います。
ハートフル矯正・小児歯科医院にもセカンドオピニオンでお話を聞きにこられる患者さまもいらっしゃいます。
だんだん寒くなり、台風もまた接近しているそうですが体調を崩さずにお過ごしくださいね。
キッズ医院用におしりが寒くないよう指編みの椅子カバーを(ミナ先生作)手作りしました。またご来院されるのを楽しみにお待ちしております。
全ては全国の患者さまの笑顔のために。
そして世界で1番大切な子どもたちのために。 下田 ミナ
上下顎第一大臼歯歯列幅の格差についての研究