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2025年5月6日
こんにちは。三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院です。
透明で目立ちにくく、自宅で手軽に歯並びを整えられることから、近年、マウスピース矯正が注目を集めています。ワイヤーやブラケットを使用した従来の矯正方法と比べて、見た目の自然さや取り外しの自由度が魅力とされ、さまざまな年代からの人気が高まっています。
しかし、その一方で、マウスピース矯正に失敗したという声も少なからず存在し、治療前に不安を感じる方も少なくありません。正しい知識を持たずにマウスピース矯正を始めると、思うような結果が得られないこともあるのです。
この記事では、マウスピース矯正における実際の失敗例や原因、そして失敗を防ぐためのポイントについて詳しく解説します。治療を検討している方が納得のいく選択をするための参考にしていただければ幸いです。
目次
マウスピース矯正とは、マウスピースを歯に装着し、段階的に歯を動かして歯並びを整える矯正治療法です。装置が透明で目立ちにくいため、接客業や人前に出る仕事をしている人に特に好まれています。
治療に使用されるマウスピースは、患者さま一人ひとりの歯型をもとに精密に作られ、数週間ごとに新しいものに交換しながら歯を少しずつ動かしていきます。
マウスピース矯正にはいくつかの特徴があります。まず、取り外しが可能であることから、食事や歯磨きがしやすく、口腔内を清潔に保ちやすいというメリットがあります。また、金属を使用しないため、金属アレルギーの心配もありません。
一方で、マウスピースの装着時間を守らなければ効果が得られにくいというデメリットもあります。一般的には1日20時間~22時間以上の装着が推奨されており、自己管理が求められます。
マウスピース矯正は、軽度から中程度の歯列不正に対応できる治療法とされており、すべての症例に対応できるわけではありません。そのため、治療を開始する前には、歯科医師による丁寧な診察と、適切な治療計画の立案が不可欠となります。
マウスピース矯正は多くの人にとって魅力的な選択肢ですが、残念ながら失敗するケースも存在します。成功率が高いと言われている一方で、治療結果に満足できなかった、噛み合わせや見た目が悪化したという声も少なくありません。
では、具体的にどのような失敗例があるのでしょうか。以下に代表的なケースを紹介します。
マウスピース矯正は、事前に緻密な治療計画が立てられ、それに沿ってマウスピースが作成されます。
しかし、最初の診断や設計が不十分だった場合、歯が意図した通りに動かず、最終的な歯並びが理想と大きく異なることがあります。特に、自己診断をもとに郵送だけで行う格安矯正などでは、医師の介入が少ないため、このようなリスクが高まります。
マウスピース矯正は、患者さまが毎日しっかりとマウスピースを装着することを前提に設計されています。一般的に1日20〜22時間以上の装着が必要とされており、これを守らないと予定通りに歯が動かなくなり、治療期間が延びたり仕上がりにズレが生じたりします。
特に、装着時間の自己管理が難しい子どもや多忙な大人は注意が必要です。
歯並びが整ったとしても、噛み合わせが悪化することもあります。マウスピース矯正では微妙な噛み合わせの調整が難しく、全体のバランスを考慮せずに歯を動かすと、上下の歯がうまく噛み合わなくなることがあるのです。
これにより、追加の治療が必要になるケースも少なくありません。
マウスピースがきちんとフィットしていない場合、歯に正しく力が加わらず、歯が予定通りに動かない場合があります。原因としては、マウスピースの作成時に取った歯型の誤差や、歯の動きによってズレが生じたまま放置されたことなどが挙げられます。
このような場合、マウスピースを再作成したり、計画を修正したりする必要が出てきます。治療期間が延びるだけではなく、費用も増えることが多いです。マウスピースがフィットしているかどうか、最初に着用した際に確認しておきましょう。
矯正が終わったあとに、歯が元の位置に戻る後戻りが生じるのも失敗例の一つです。これは、保定装置(リテーナー)の使用を怠ったり、装着期間が不十分だったりすることで起こります。
矯正治療が終わっても、歯が新しい位置に安定するまでには時間がかかるため、適切なアフターケアが重要になります。
マウスピース矯正の失敗を防ぐためには、治療を始める前の準備段階から、治療中、そして治療後のアフターケアまで、一貫した注意と対策が求められます。以下に、失敗を防ぐために重要なポイントを紹介します。
矯正治療の成功には、歯科医師の豊富な経験と高い技術力が欠かせません。近年では格安で手軽なマウスピース矯正サービスも登場していますが、医師がしっかりと関与しているとは限らず、適切な診断が行われないこともあります。
矯正治療を得意としている医師やマウスピース矯正に関して、十分な実績のある医師を選ぶことが成功への第一歩です。初回のカウンセリングで症例の説明やリスクの説明が丁寧に行われるかも、信頼の指標になります。
マウスピース矯正では、最初の診断と治療計画が結果を大きく左右します。歯の位置だけでなく、顎の動きや噛み合わせまで総合的に分析し、正確なシミュレーションを基に治療方針を立てる必要があるためです。
3DスキャナーやCT画像を使用して、目視では分からない微細なズレまで把握することが、失敗を回避するために欠かせません。患者さまも、計画の内容をよく理解し納得した上で治療を開始することが重要です。
マウスピース矯正の効果は、装着時間に大きく依存します。1日20〜22時間の装着が必要とされており、これを守らなければ歯が予定通りに動かず、治療の進行や結果に大きな影響を与えます。
特に、食事や会話の後、装着し忘れたり誤って捨てたりすると、歯並びがもとに戻ることがあります。自分自身の生活リズムや習慣を見直し、着脱のタイミングを意識的に管理する習慣を身につけましょう。
治療中は、定期的な通院によってマウスピースのフィット感や歯の動きの進行具合をチェックすることが必要です。自己判断での放置は非常に危険で、ズレや異常があっても気づかないまま矯正が進むリスクがあります。
異常を感じた場合はすぐに担当医師に相談し、必要に応じて治療計画の修正を受けることも重要です。歯が想定していない動きをする可能性もあるため、柔軟に対応することが成功につながります。
矯正が終わった後に、保定装置(リテーナー)を適切に使用することも、失敗を防ぐためには不可欠です。歯は矯正直後、まだ元の位置に戻ろうとする力が強いため、保定を怠ると後戻りが起こり、せっかく整えた歯並びが崩れることがあります。
治療終了後も、医師の指導に従って一定期間は保定装置を装着し続ける必要があります。また、歯ぎしりや食いしばりがある場合は、ナイトガードなどの追加対策が必要なこともあります。
マウスピース矯正は、見た目の自然さや利便性など多くのメリットを持つ治療法ですが、必ずしも全ての人にとって理想的な選択とは限りません。実際に、マウスピース矯正で失敗したと感じる方も一定数います。
マウスピース矯正において失敗が起こる原因は、治療計画の不備、装着時間の不足、噛み合わせの悪化など多岐にわたります。これらの失敗を防ぐためには、信頼できる歯科医師を選ぶことや装着時間を徹底すること、定期的に通院することなどが欠かせません。
矯正治療は、見た目を整えるだけではなく、噛む・話す・食べるといった、口腔機能にも深く関係しています。そのため、安易に流行や価格だけで判断せず、自分に合った治療方法かどうかを医師と相談しながら慎重に進めることが大切です。
マウスピース矯正を検討されている方は、三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院にお気軽にご相談ください。
当院は「全ては患者様の笑顔のために」を医院理念として診療にあたっています。マウスピースとワイヤーを使用したできるだけ歯を抜かない矯正治療をはじめ、ホワイトニングやクリーニングも実施しています。
当院のホームページはこちら、ネット予約やLINEの無料相談もお受けしております。ぜひご覧ください。
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