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2025年3月4日
こんにちは。三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院です。
大人のすきっ歯はコンプレックスになりやすいです。「すきっ歯が気になるけれど、ワイヤー矯正は抵抗がある」「すきっ歯だけ治せるの?」など、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
今回は、マウスピース矯正ですきっ歯を治せるのかを解説し、すきっ歯になる原因や放置するリスク、治療期間や費用もご紹介します。すきっ歯にお悩みの方や、マウスピース矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
すきっ歯とは、歯と歯の間に隙間がある状態で空隙歯列(くうげきしれつ)とも呼ばれます。特に上顎の前歯に見られるケースが多く、コンプレックスの原因になりやすい不正咬合の一つです。
すきっ歯になる原因は生まれつきによるものから、幼少期の癖によるものまで様々です。
前歯の中に1本だけ小さい歯があったり、全体的に歯が小さかったりする場合、歯間に隙間ができやすくすきっ歯になりやすいです。歯並びは、歯と顎のサイズのバランスの影響を大きく受けます。
歯のサイズに対して顎が大きすぎると、隙間ができやすくすきっ歯の原因になります。
乳歯が早期に抜けたり虫歯になって大きく欠損したり、問題をそのまま放置していると、隣接する歯が動くことで永久歯が生えるスペースがなくなります。乳歯から永久歯に生え変わる時期におけるケア不足は、すきっ歯を含めすべての歯列不正のリスクを高めます。
乳歯から永久歯に生え変わる混合歯列期(6歳頃~12歳頃)は、フッ素塗布と合わせて定期的に歯科医院で歯列の状態を確認してもらいましょう。
すきっ歯とは無関係に思える歯周病も、すきっ歯をはじめとした歯列不正を誘発する原因の一つです。歯周病が進行すると、歯を支える歯槽骨が減少し、歯がグラグラと動くようになります。歯が徐々に移動して、いつの間にかすきっ歯になる恐れがあるのです。
もともち歯と顎のサイズのバランスが悪い方は、歯周病の進行に伴う歯の移動によりすきっ歯になるリスクが高まるでしょう。
すきっ歯を放置していると、見た目だけでなく機能面でも影響を及ぼすため、早めに治療しましょう。以下では、すきっ歯を放置するリスクについてまとめました。
すきっ歯は、歯と歯の間に隙間があるため、食べかすやプラークが溜まりやすい状態です。食べかすやプラークが長時間溜まった状態が続くと、細菌が繁殖しむし歯や歯周病のリスクが高まります。
食後はできるだけ早く歯磨きをして、口腔内を清潔に保つことが重要です。
すきっ歯では食べ物を噛み切りにくく、効率よく細かくするのが難しいです。そのため、十分に咀嚼されないまま食べ物を飲み込む習慣がついてしまい、消化不良を引き起こす可能性があります。
また、他の歯に負担がかかり続けると、噛み合わせが悪化したり、将来的に健康な歯が欠けたり割れたりする可能性があるので注意しましょう。
すきっ歯の状態では隙間から空気が漏れやすいため、発音に影響を及ぼすことがあります。発音が不明瞭になり、特に、サ・タ・ナ行が発音しにくくなる傾向があります。
人によっては、言葉をうまく伝えられないことにストレスを感じる可能性もあるでしょう。
マウスピース矯正では、すきっ歯を改善できる可能性があります。抜歯後の大きな隙間を埋めるのには向いていませんが、すきっ歯のような小さな隙間を埋める歯の移動は効果的に行えます。
すきっ歯の症例によっては部分矯正で対応できるケースがあり、ワイヤー矯正や全体矯正と比較すると、治療に必要な費用や期間を抑えることも可能です。
しかし、すきっ歯だけでなく全体的な歯列に凹凸がある場合など、マウスピース矯正では治療できないこともあります。ワイヤー矯正のほうが効果的に治療を進められる症例もあるので、歯科医師と相談しながら治療法を選択しましょう。
マウスピース矯正ですきっ歯を治すメリットは、以下の3つです。
マウスピース矯正で使用されるマウスピースは、透明なので目立ちにくく、矯正中でも周りの人に気づかれにくいのがメリットです。会話中や写真を撮る際も自然な印象を保てるでしょう。
人と接する機会の多い営業や接客業の方にとっては、矯正期間中も見た目を気にせず過ごせることは大きなメリットです。
ワイヤー矯正のように金属のブラケットやワイヤーがないため、違和感を覚えたり口の中が傷ついたりすることが少ないです。マウスピース矯正は歯にかかる力が少ないので、歯の移動による痛みや不快感も少ない点がメリットといえるでしょう。
食事や歯磨きの時にマウスピースを取り外せるため、食事制限がありません。また、マウスピースを取り外して歯を磨けるため、食べ残しなどが矯正器具との隙間に残る心配がありません。
口腔内に汚れが溜まりにくいので、むし歯や歯周病のリスクも低くなります。マウスピース本体のお手入れもしやすいため、口腔内を清潔に保ちやすいです。
どのような治療にもデメリットが存在します。ここでは、すきっ歯の治療にマウスピース矯正を選択するデメリットをご紹介します。
マウスピース矯正では、1日20~22時間以上マウスピースを装着しなければなりません。装着時間を厳守しなければ、歯の移動が遅れたり、十分な効果を得られず治療に悪影響を及ぼしたりする可能性があります。
食事や歯磨きの際に取り外しが可能なため、マウスピースを破損・紛失するリスクもあるため、自己管理が欠かせない治療方法です。基本的に予備のマウスピースは作製しないため、破損や紛失にも注意が必要です。
自己管理に自信がない場合や手間に感じる方にとっては、デメリットといえるでしょう。
すきっ歯の状態によっては、マウスピース矯正だけでは対応できないことがあります。例えば、歯と歯の隙間が大きすぎる場合や、顎の骨格に問題がある場合は、マウスピース矯正だけでは治療できないため、他の治療法を併用することになります。
マウスピース矯正を始めたからといって、短期間ですきっ歯が治るわけではありません。マウスピースで動かせる距離は、1か月に約0.5~1.0mm程度です。強い力を加えて無理に移動させると、歯だけでなく歯周組織にも負担がかかってしまいます。
また、歯の動き方や予期せぬアクシデントにより、プラン通りに治療が進まず、治療期間が予定よりも延長する可能性もあります。
基本的に自由診療となるため、治療にかかる費用は歯科医院によって異なります。ご紹介する金額は、あくまでも目安として参考にしてください。
また、費用は治療内容や期間によって大きく変わるため、事前にしっかり確認することが大切です。
主に前歯部分のみを治療する部分矯正の場合、治療範囲が限られているため、費用を抑えられます。全体矯正の場合、移動させる歯の本数が多いと治療に時間がかかるため、費用が高額になる傾向があります。
料金制度は歯科医院によって異なるので、治療を始めた後で慌てないためにも、矯正治療前に必要な金額を確認しておきましょう。
すきっ歯の矯正に必要な期間は、患者様の状態や隙間の広さによって異なります。歯並びの状態が軽度なのか重度なのかで、治療期間は変わるでしょう。
大まかな治療期間の目安は、下記の通りです。
隙間が小さければ半年程度ですが、全体的に歯並びを改善するためには1年以上かかります。また、部分矯正か全体矯正にするのか、治療の範囲によっても治療期間は変動します。
マウスピース矯正は、すきっ歯を目立たず快適に矯正治療できる方法として、多くの方に選ばれています。透明なマウスピースを使用するため目立ちにくく、患者様自身で取り外しができるため食事や歯磨きがしやすいというメリットがあります。
一方で、装着時間などの自己管理が必要なことなど、デメリットも存在します。すきっ歯の治療を行う際にマウスピース矯正を選択するなら、メリットやデメリットにつても事前にしっかり理解しておくことが重要です。
マウスピース矯正によるすきっ歯の治療を検討されている方は、三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院にお気軽にご相談ください。
当院は「全ては患者様の笑顔のために」を医院理念として診療にあたっています。マウスピースとワイヤーを使用したできるだけ歯を抜かない矯正治療をはじめ、ホワイトニングやクリーニングも実施しています。
当院のホームページはこちら、ネット予約やLINEの無料相談もお受けしております。ぜひご覧ください。
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