Blog
2025年6月3日
こんにちは。三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院です。
マウスピース矯正は、自分で装置を取り外し、普段どおりに食事できる治療法です。見た目の自然さや、治療中の快適さから選択する方が多いですが、外食の際に「いつ外せばいいの?」「飲み物だけなら外さなくてもいい?」などの疑問を感じることもあるでしょう。
この記事では、マウスピース矯正中に外食する際の注意点について解説します。歯磨きができないときの対処法についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
マウスピース矯正中でも外食を楽しむことは可能ですが、いくつかの注意点があります。ここでは、外食時に気をつけたいポイントを解説します。
食事の前には、マウスピースを必ず外しましょう。装着したまま食事をすると、破損や変形の原因となるためです。食べ物を噛まない場合でも、スープやホットコーヒーなど温度の高い飲み物を口に入れると、熱によって変形する場合があります。
マウスピースにトラブルが起こると、歯に適切な力がかからなくなるため、作り直しが必要です。その結果、追加費用が発生したり、治療期間が延びたりする可能性があります。食べ物や飲み物を口に入れる前には、マウスピースを外す習慣をつけましょう。
外したマウスピースは、毎回ケースに入れて保管することも大切です。ティッシュやハンカチで包んで置くと、誤って捨てたり、置き忘れたりする可能性があるためです。また、ものをぶつけたり落としたりして、破損や変形のリスクもあります。
普段はケースに保管していても「ケースを忘れてきた」「急な食事の予定が入った」といった場面はめずらしくありません。いつでもマウスピースを外せるよう、外食時だけでなく、普段からケースを持ち歩きましょう。
マウスピース矯正では、1日20時間以上装着することで歯を少しずつ動かし、歯並びを整えていきます。装着時間を守るために、食後はできるだけ早くマウスピースを装着することが大切です。
外食時は、会話を楽しみながらゆっくりと食事することが多く、マウスピースを外している時間が長くなりやすいです。長時間外していると、歯が後戻りしてマウスピースが合わなくなったり、治療期間が長引いたりする原因になります。
食後はできるだけ早く口腔内を清潔にし、マウスピースを再装着しましょう。
外出先では、自宅のように丁寧に歯を磨くことが難しいケースが多いです。そのため、歯に残りやすい食べ物や飲み物はできるだけ控えましょう。
例えば、キャラメルや餅など粘着力の高い食べ物、とうもろこしやネギなど歯と歯の間に挟まりやすいものは、歯に残りやすく簡単に取り除けません。
また、ジュースや飴など甘い飲み物や食べ物は、口の中を酸性に傾けます。外出先で十分に歯磨きできないままマウスピースを装着すると、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
歯に残りやすい食べ物を避け、食後は水を飲んで口の中を流すようにしましょう。
マウスピースを再装着する場所やタイミングを決めておくと、装着時間の確保につながります。外食する際は、話が盛り上がってマウスピースをつけるのを忘れたり、面倒に感じて装着しなかったりする人もいるでしょう。
「食べ終わったタイミングでトイレの洗面所に行こう」「1時間後にアラームをかけて装着しよう」などと決めておくと、実際にはその通りに動けなくても装着し忘れるリスクを下げられます。
ここでは、外食時にマウスピースを外す3つのタイミングについて、それぞれのメリットや注意点を解説します。
外出先でマウスピースを外すのに抵抗がある場合は、あらかじめ自宅で外しておくのも一つの方法です。特に、短時間で帰宅できるケースや、外出先で歯磨きできない場合は検討するとよいでしょう。
ただし、長時間外していると歯が後戻りする可能性があります。治療が長引く原因になるため、装着時間には注意しましょう。
お店のお手洗いであれば、人目につきづらく、マウスピースを洗浄してからケースに入れられます。料理の注文後に、同伴者に一声かけて席を立ちましょう。マウスピースのケースをすぐに取り出せるよう、バッグに準備しておくとスムーズに対応できます。
注意点は、洗面所が個室スペースにない場合、人から見られる可能性がある点です。自宅で外すよりも装着時間を確保しやすく、席で外すよりもマナーを守れる方法といえるでしょう。
家族や親しい友人などとの食事であれば、席に座ったまま食事の直前にマウスピースをさっと外すのも一つの選択肢です。マウスピースを外す時間を最小限に抑えられます。
ただし、周りの人からマナーが悪いと思われる可能性があります。個室や隣の席との間に仕切りがある席など、人目につきにくい場合に限定したほうがよいでしょう。
マウスピースを装着したまま飲食してもよいものは、水のみです。水以外の飲み物や食べ物を口に入れる際はマウスピースを外さなくてはなりません。
マウスピースはプラスチックでできているため、熱いものを口に入れたり、食べ物を噛んだりすると変形したり割れたりするリスクがあります。
また、飲み物なら問題ないと考える人もいるかもしれません。ジュースやスポーツドリンクなど甘い飲み物を口に入れると、糖分がマウスピースの内側にとどまり、虫歯になるリスクが高まります。
そのほか、コーヒーや紅茶、ワインなど色素の濃い飲み物を飲むと、着色汚れがつきやすくなります。歯を健康に保ち、矯正治療をスムーズに進めるためにも、飲食時にはマウスピースを必ず外しましょう。
外食時はお手洗いが混んでいたり、席を立つタイミングを逃したりして、すぐに歯を磨けないこともあるでしょう。
しかし、歯磨きせずにマウスピースを装着すると、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。ここでは、歯磨きができないときの対処法を紹介します。
歯磨きができない場合は、食後すぐに水で口をしっかりすすぐことが基本です。口を閉じて勢いよくブクブクうがいをし、食べかすや汚れをできる限り洗い流しましょう。
うがいをしても歯の表面の汚れは取れませんが、何もしないよりは虫歯になるリスクを下げられます。
マウスウォッシュは、口の中の細菌を減らし、繁殖を抑える効果が期待できます。水のみでうがいするよりも、口腔内を清潔に保ちやすいでしょう。歯磨きが難しい場合に備えて、携帯用のマウスウォッシュをバッグに入れておくと安心です。
水やマウスウォッシュが使えない状況では、歯磨きシートを活用するのもひとつの方法です。歯の表面に付着した食べかすをおおまかに拭き取れます。マウスピースを再装着する前に、歯やマウスピースの内側をさっと拭くだけでも、口腔内を清潔に保つ効果があります。
歯と歯の間に食べかすが残っていると、虫歯になるリスクが高まります。また、マウスピースがきちんとはまらない原因にもなるでしょう。
そのため、歯間ブラシやフロスを活用し、歯と歯の間の汚れだけでも除去しておくことが大切です。外食する予定がある日だけでなく、常に持っておくとよいでしょう。
キシリトールは、虫歯の原因にならない甘味料の一種です。キシリトール配合のガムを噛むことで唾液の分泌が促され、口の中の汚れを自然に洗い流す効果が期待できます。
ただし、ガムを噛んでも歯磨きの代わりにはなりません。歯の表面の汚れを落とすには、歯磨きをする必要があります。
マウスピース矯正中でも、いくつかのポイントを押さえれば、問題なく外食を楽しめます。マウスピースを装着したまま飲食しても問題ないのは、水のみです。水以外の食べ物や飲み物を口に入れると、マウスピースが変形したり、虫歯になったりする恐れがあります。
食事の前にはマウスピースを必ず外し、衛生的に管理しましょう。装着時間を守るためには、できるだけ食事の直前に外すことが理想です。外食時に歯磨きができない場合は、デンタルフロスやマウスウォッシュなどを活用して口腔内を清潔に保ちましょう。
マウスピース矯正を検討されている方は、三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院にお気軽にご相談ください。
当院は「全ては患者様の笑顔のために」を医院理念として診療にあたっています。マウスピースとワイヤーを使用したできるだけ歯を抜かない矯正治療をはじめ、ホワイトニングやクリーニングも実施しています。