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2025年4月22日
こんにちは。三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院です。
目立たない矯正ができるマウスピース矯正を希望する人が増えています。矯正治療では、歯並びや噛み合わせを整え、口元の見た目を美しくしながら、しっかりと噛み合う健康的なお口にできます。
しかし、全ての矯正治療で言えることですが、歯を動かした後何もせずに放置すると、歯が元の位置に戻る後戻りを起こします。せっかく整った歯並びが再び乱れるのは、防ぎたいと考える方が多いのではないでしょうか。
今回は、マウスピース矯正後、歯の後戻りを防ぐにはどうしたら良いのか、原因と予防法を解説していきます。
目次
矯正治療で整えた歯並びが、再び乱れることを後戻りと言います。完全に元の状態に戻ることもあれば、軽度の歯並びの乱れが生じるケースもあります。マウスピース矯正だけでなく、ワイヤー矯正など、どのような矯正治療法でも、後戻りが起こる可能性があります。
矯正治療は、歯を支える骨である歯槽骨で骨の破壊と再生を繰り返して、歯を移動させていきます。矯正治療を終えたばかりの段階では、歯の周りの骨などの組織が安定しておらず、歯が動きやすく後戻りを起こしやすい状態なのです。
矯正治療には、必ず動的期間と保定期間があります。歯を動かす動的期間の後は、歯の位置を固定するための保定期間を設けます。保定期間の終了までが、矯正治療に必要な期間と理解しておく必要があります。
ここでは、後戻りが起こる4つの原因を具体的に解説していきます。
矯正治療で歯を動かした後は、歯の位置を固定するための保定期間に入ります。保定期間中は、リテーナーという保定装置を装着します。
固定式のリテーナーであれば問題ありませんが、取り外せるタイプの場合、装置を装着している時間が短いと後戻りが起こりやすくなります。歯の移動が終わった直後は1日22時間ほどの装着を指示されることが多いですが、お口の状態に合わせて徐々に時間を減らすのが一般的です。
最終的には、夜間だけの装着になることが多いです。
保定期間は、歯を動かすのにかかった期間と同程度になることが多いですが、個人差があります。保定期間中も歯科医院を定期的に受診し、歯並びの経過観察を行い、適切な期間の装着ができるようにしましょう。
また、リテーナーの装着時間は歯科医師より指示されます。ご自身で判断して短縮するのではなく、医師の指示に従いましょう。
歯並びを悪くする原因の一つに、指しゃぶりや舌を前に出す癖などの癖があります。これらは、歯並びを悪くするだけでなく、矯正後の後戻りを起こしやすくします。
注意するべき癖には、次のものがあげられます。
矯正治療をする時には、同時にこのような癖を改善する必要があります。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合や、極端に噛む力が強い場合、後戻りが助長されることがあります。特に、前歯に影響が及びやすいです。
夜間就寝中など、無意識に歯ぎしりや食いしばりをしている場合には、保定期間終了後も就寝中に歯ぎしり用マウスピースを装着しましょう。市販品もありますが、歯科医院でご自身にあったものを作ってもらうことも可能です。
歯周病になり歯を支えている骨が溶かされていくと、歯の支えが不安定になり、後戻りしやすくなります。矯正治療中に口の中の衛生状態が悪いと、せっかく歯並びが整っても歯周病になることがありますので、適切なケアを続けてください。
マウスピース矯正では、歯磨きの時に装置を取り外すことができるので、衛生状態を保ちやすい矯正方法です。矯正中から矯正終了後まで、丁寧な歯磨きを習慣にしましょう。
マウスピース矯正後、せっかく整った歯並びが後戻りを起こさないために、次のような方法で後戻りを予防しましょう。
取り外せるリテーナーの場合は、歯科医師に指示された通りの時間しっかり装着しましょう。装着時間だけでなく、装着期間を守ることも大切です。
歯並びが整うと油断する方も多いですが、治療後もリテーナーの装着を意識してください。
保定期間中は、歯を動かすわけではないので、大きく口の中の状態が変化することはありません。
保定装置も基本的に交換する必要はありませんが、歯並びの確認を定期的に行うことが大事です。
定期検診をすることで、後戻りが起きそうになった時や、後戻りが起き始めたら早めに対処できます。3ヶ月に一度の頻度を指示されることが多いでしょう。
歯を動かしている時と異なり通院頻度は低いですが、忘れずに受診しましょう。
歯並びに影響するのは、次のような癖です。
大人の場合、指しゃぶりを行う方はあまりいないと思いますが、頬杖やうつ伏せ寝・横向き寝は、注意しましょう。矯正治療中から、これらの癖を直すように意識してください。
歯周病になると、後戻りを起こしやすくなります。汚れが付着したままにならないよう、矯正治療中から治療終了後も、毎日丁寧に歯磨きをするよう心がけましょう。
口内をきれいに保つためには、歯科医院の検診と合わせて、定期的に歯科医師や歯科衛生士によるクリーニングを受けるとよいでしょう。磨き残しの歯垢や自分では除去できない歯石を、しっかりと取り除いてもらえます。
後戻りをした場合には、どのように対処をしたら良いのでしょうか。ここでは、マウスピース矯正後に後戻りを起こした時の対処方法について解説します。
歯並びの後戻りが気になったら、まずはできるだけ早く歯科医院に相談しましょう。後戻りの程度によって治療方法は異なります。早期に対応することができれば、再矯正の可能性を下げられます。
自分で鏡を見て後戻りを感じる時だけでなく、保定装置を装着した時に、痛みや違和感がある場合にも注意が必要です。歯が動いていることにより痛みや違和感がある可能性もあるので、早めに相談しましょう。
再び矯正治療をすることで、後戻りした歯の位置を戻せます。この場合、後戻りの程度をしっかり診断してもらい治療計画を立てていきます。
できるだけ早めに再治療をすると、最小限の治療で元の綺麗な歯並びに戻すことができるでしょう。
マウスピース矯正後、歯の保定が適切に行われていない場合、後戻りを起こすことがあります。後戻りを防ぐためには、保定装置の装着時間・装着期間を守ることが大切です。
また、歯並びを悪くする癖も後戻りに影響します。矯正治療中から癖を改善できるよう、意識して過ごしましょう。
歯並びが整った後の保定期間中も、定期検診を欠かさないようにしてください。後戻りは起きていないか、トラブルは起きていないか、プロの目でチェックを受けるようにしましょう。
後戻りが起きている場合には、再治療で歯の位置を動かして整える方法があります。できるだけ早めに治療を開始すると、最小限の矯正治療で整った歯並びに戻すことができます。
目に見てわかる後戻りでなくても、歯に違和感や異常を感じた場合には早めに歯科医院に相談しましょう。
マウスピース矯正を検討されている方は、三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院にお気軽にご相談ください。
当院は「全ては患者様の笑顔のために」を医院理念として診療にあたっています。マウスピースとワイヤーを使用したできるだけ歯を抜かない矯正治療をはじめ、ホワイトニングやクリーニングも実施しています。