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2025年2月25日
こんにちは。三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院です。
子どもの歯並びが気になっても「いつから治療を開始すればよいのかわからない」という保護者の方は多いです。子どもの悪い歯並びを放置していると、口内環境が悪化したり、発育に影響を及ぼしたりすることがあるので注意が必要です。
この記事では、子どもの歯並びが悪いことによるリスク、矯正治療の開始時期の目安などについて解説します。
子どもの歯並びが悪い状態とは、以下のような不正咬合のことです。
歯が重なり合って生えたり、歯列から大きく外れたりした歯並びのことを、叢生といいます。歯並びのお悩みで多い八重歯も、叢生に含まれます。叢生の原因の多くは、顎が小さい、もしくは歯が大きいことです。
永久歯は乳歯よりもひと回り大きいため、乳歯列期の子どもはすきっ歯になるのが通常です。乳歯期に隙間なく歯が並んでいる場合、将来的に歯並びが悪くなる可能性が高いといえます。
下顎に比べて上顎が大きい、歯が前に傾斜しているなどが原因で、上の前歯が突き出た状態です。前歯がうまく噛み合わないため、発音や咀嚼機能を害するおそれがあります。
また、奥歯に負担がかかり、顎関節症を発症するリスクもあるため注意が必要です。
上顎よりも下顎が大きかったり、歯が斜めに生えたりしたことで、下顎が前に出たように見える状態です。噛み合わせの悪化により咀嚼が十分にできず、消化器官に負担をかけることがあります。また、顔貌が悪くなり、コンプレックスを抱えることも少なくありません。
下顎前突は、先天的な問題や骨格的な異常が原因のことが多いです。放置していると重症化し、外科治療が必要になることがあります。
奥歯を噛み合わせた際に、上の歯が下の歯を覆い隠す噛み合わせのことです。歯並び自体は悪くないこともありますが、噛み合わせが深すぎることで歯や顎関節症に負担をかけます。
口腔内のトラブルが発生しやすくなるだけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼすことがあるため注意が必要です。
開咬とは、一部の歯がうまく噛み合わず、隙間が空く噛み合わせのことです。上下の歯の間に隙間が空くため、食べ物をうまく噛み切れなかったり、一部の歯に負担が集中したりします。
ここでは、子どもの歯並びが悪くなる原因を確認しましょう。
歯並びそのものが遺伝するわけではありませんが、骨格のバランスや歯のサイズは遺伝します。顎が小さい、歯が大きいなどの特徴と受け継ぐことで、不正咬合になるケースがあります。
ただし、遺伝だけで歯並びの良し悪しが決まるわけではありません。生活習慣や口内環境の影響も受けながら、歯並びが決まっていくためです。
骨格のバランスや歯のサイズに問題があっても、成長過程で顎のバランスが整えば、歯並びが改善されることがあります。そのため、幼少期のころから生活習慣や食生活、口内環境を整えることが大切です。
お口の周りの筋肉や顎の成長を阻害する生活習慣がある場合、後天的に歯並びが悪くなることがあります。子どもの歯並びに悪影響を及ぼす生活習慣は、以下の通りです。
歯並びは、舌や唇、頬などの筋肉によって維持されています。上記のような癖があると筋肉が正しく使われず、歯並びが悪化することがあるのです。
特に、子どもの場合、顎の成長を阻害する原因にもなります。顎のバランスを整えることは、子どもの歯並びをよくする近道といえます。悪い生活習慣がある場合は、なるべく早い時期に改善することが大切です。
本来乳歯が抜けるタイミングよりも早く歯を失うと、全体の歯並び・噛み合わせが悪くなることがあります。歯が抜けたことで生まれたスペースに、隣接する歯が移動したり傾いたりするためです。
また、乳歯の虫歯が悪化した場合、乳歯の下で育つ永久歯の発育を阻害することもあります。虫歯の放置は口内環境の悪化を招くため、早急に治療を受けることが重要です。
やわらかい食事ばかり摂っていると、顎が十分に成長せず歯並びが悪化する可能性があります。顎の成長が止まってしまうと、永久歯が並ぶためのスペースが足りなくなることがあるためです。
悪い歯並びを放置すると、結果的に歯の寿命を縮めたり、全身の健康に悪影響を及ぼしたりするリスクがあります。
歯と歯の重なりがある場合、汚れが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。特に、重度の叢生の場合、磨き残しが多くなるため注意が必要です。歯と歯の間に隙間がある場合も、汚れが溜まりやすいといえます。
歯並びの悪さから虫歯・歯周病を繰り返すと、早い時期に歯を失うかもしれません。お子様の大切な歯を守るためには、歯並びを改善し、口腔内の健康を維持することが大切です。
特に、下顎前突や開咬の場合、空気が漏れて発音障害を引き起こすことがあります。発音の不明瞭さから、人前に立つことに苦手意識が芽生えたり、引っ込み思案になったり、お子様の心身の発育にも悪影響を及ぼす可能性があります。
噛み合わせが悪ければ、食べ物を噛み切る、咀嚼するといった動きが難しくなります。特に、上顎前突や下顎前突、開咬の場合、食事の際にストレスを感じるかもしれません。
うまく咀嚼できなければ消化器官にも負担がかかり、栄養が十分に吸収されず全身の健康に影響を及ぼすことも考えられます。
歯並びの悪さに、ストレスやコンプレックスを抱えることも少なくありません。噛み合わせが均等でなければ、お顔のゆがみを招き顔貌が悪くなることもあります。
見た目のコンプレックスは、心の健康にも悪影響を及ぼします。
不正咬合により、以下のような悪影響が出ることがあります。
歯並び・噛み合わせが悪くなると、顎関節症を発症することがあります。筋肉や関節に負担がかかることから、顎の痛みや開口障害が起こる可能性もあるでしょう。頭痛・肩こり・めまいなど、一見歯並びに関係ないように見える全身の不調を引き起こすこともあるのです。
子どもの矯正治療を始める時期は、6~8歳の間とされています。乳歯と永久歯が混在している時期に治療を開始することで、顎のバランスを効率的に整えられるからです。
また、生活習慣を改善するトレーニングを併せて行うことで、歯並びを長期的に安定させる効果も得られます。
ただし、骨格的に問題のある受け口の場合、治療開始の目安は3~4歳です。矯正治療を開始する時期はお口の状態によって異なりますので、歯が生え始めた時期から定期検診を受けると良いでしょう。
ここでは、子どもの不正咬合を予防する方法について解説します。
子どもの歯並びを悪くする生活習慣がある場合、早期に改善しましょう。口呼吸や頬杖、指しゃぶりなどを改善することで、歯並びが悪化するのを予防できます。
ただし、無意識で行うことも多いため、ご自宅だけでは改善が難しい場合があります。歯科医師や歯科衛生士に相談し、癖を改善するトレーニングを受けるとよいでしょう。
顎の成長を促すため、食事の内容も工夫してみましょう。例えば、食材を大きめに切る、硬い食材を選ぶなど、噛み応えのある食事を選択しましょう。
また、一口で20~30口ほどよく噛むよう伝えてあげてください。よく噛むことで唾液が分泌され、虫歯や歯周病を予防する効果もあります。
虫歯や歯周病を放置すると、歯並びの悪化や歯の寿命を縮めることにつながります。特に、乳歯は歯の質がもろく、虫歯になりやすく悪化もしやすいです。そのため、虫歯は放置せず、早急に治療を行いましょう。
子どもの歯並びの悪化を予防するには、定期的にメンテナンスを受けることが大切です。特に、子どもの場合、成長するごとに口内環境が変化します。歯の生え変わりの時期は適切な磨き方が変化し続けるため、虫歯・歯周病のリスクも高まります。
そのため、定期的なクリーニングや診察が欠かせません。小さい頃からメンテナンスを続けていれば、トラブルがあった場合でもすぐに対処できます。幼少期から歯科の治療や通院に慣れていると、矯正治療を受ける際もスムーズにすすめられる可能性が高まります。
子どもの歯並びが悪くなる原因は、遺伝だけではありません。生活習慣や食生活、虫歯の放置なども、歯並びが悪くなる原因です。
子どもの悪い歯並びを放置していると、歯の寿命を縮め、発育にも悪影響を及ぼすかもしれません。そのため、子どもの歯並びが気になり始めたら、すぐに歯科医院を受診しましょう。
子どもの歯並びの矯正を検討されている方は、三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院にお気軽にご相談ください。
当院は「全ては患者様の笑顔のために」を医院理念として診療にあたっています。マウスピースとワイヤーを使用したできるだけ歯を抜かない矯正治療をはじめ、ホワイトニングやクリーニングも実施しています。
当院のホームページはこちら、ネット予約やLINEの無料相談もお受けしております。ぜひご覧ください。
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