Blog
2024年11月13日
こんにちは。三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院です。
インビザラインは、着脱可能なマウスピース型の装置を用いて歯を整える治療法です。場合によっては、歯を削る処置を行うことをご存じでしょうか。
歯を削ると聞くと不安に感じる方もいるかもしれませんが、削る量はごくわずかで痛みが生じたり見た目に影響が出たりすることは基本的にありません。
今回は、インビザラインで歯が動く仕組みや歯を削る理由、メリット・デメリット、歯を削る方法などについて解説します。
インビザラインは、直接歯に矯正装具を装着するのではなく着脱可能なマウスピースを用いて歯並びを整える矯正方法です。1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら、少しずつ歯を動かしていきます。
マウスピース1枚で動かせる距離は0.25mmほどで、1回の治療で40~50枚ほどのマウスピースを使用するのが一般的です。歯が動く仕組みはワイヤー矯正など他の矯正方法と同様で、歯根膜が一定の厚さを保とうとする働きを利用します。
また、歯を効率よく動かすための補助装置として、アタッチメントやゴムかけを行うこともあります。
アタッチメントとは歯に接着する突起状の器具で、アタッチメントを着けることにより歯の角度や向きの微調整が可能です。ゴムかけは、インビザラインの上下にゴムをかけて噛み合わせを改善する目的で行います。
インビザラインに限りませんが、矯正治療では歯の側面を削る処置が行われることがあります。この処置のことをディスキング(IPR:Interproximal enamel reduction)といいます。
ここでは、ディスキングの内容や歯を削る理由について解説します。
歯を削ると聞くと「痛くないの?」「悪影響はないの?」と不安に思う方がいるかもしれません。
しかし、ディスキングで削るのは歯の側面のみで、片側0.2mm~0.3mm程度、両側合わせて約0.5mmです。そのため、ディスキングによって分かりやすく見た目が変化したり、歯の寿命が短くなったりすることはありません。
また、歯を削る処置により痛みを感じることも基本的にありませんのでご安心ください。
インビザラインで歯を削る理由は、以下の通りです。
インビザラインで歯を削る理由は、歯並びをきれいに収めるためのスペースを作り出すことです。顎のサイズが小さい場合や歯のサイズが大きい場合には、歯がきれいに収まるためのスペースが不足していることが考えられます。
その問題を解決するために、歯列矯正では事前に抜歯を行うケースがあります。抜歯では1本あたり7~8mmのスペースを確保することが可能です。
しかし、必要なスペースがそれほど大きくない場合や健康な歯を抜くことを避けたい場合には、ディスキングという方法を選択することがあるのです。
インビザラインでのディスキングは、歯のバランスを整えるために行うことがあります。例えば、上下左右の歯の大きさや形が異なる場合に歯を削って調整します。
歯のバランスを整えることにより、より美しい印象の歯並びに近づくでしょう。
前歯が下の前歯よりも大きく前に出ている出っ歯や、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている受け口を改善するためにディスキングを行うこともあります。ディスキングによってできたスペースを利用して、歯を少しずつ後ろに下げて治療します。
ただし、骨格に問題がある出っ歯や受け口の場合には、骨を削る手術を受けなくてはならないケースもあります。
インビザライン治療では歯を削ることがありますが、当院ではなるべくご自身の歯を削らないよう治療することを心がけています。
例えば、過去の治療で入れた銀歯をセラミックに置き換えれば、健康的な歯を削る量を減らすことが可能です。また、当院は総合歯科グループのため、 系列の一般歯科と連携して治療を進めることも可能です。
結果として、歯を削る量を最小限に抑えられるのが特徴です。
また、当院が大切にしている「非抜歯コンセプト」には、3つの方針があります。 1つは奥歯の後方移動、もうひとつは歯列アーチの拡大、歯の形態修正(上述した銀歯を利用する方法)です。
矯正もセラミックも医療費控除の対象になるため、将来的に銀歯をセラミックに交換する治療を計画的に行うことも可能です。ご自身の歯に勝るものはありませんので、なるべく歯を削らない・抜かないために様々なアプローチをして、患者様の負担を減らしています。
インビザラインで歯を削ることには、いくつかのメリットがあります。ここでは、歯を削るメリット4つについて解説します。
健康な歯を抜くことに抵抗を感じる方は少なくありません。ディスキングであれば、抜かずに側面を削るのみですので、健康な歯を残すことが可能です。
また、抜歯のように見た目の印象が変化するリスクも低いです。見た目が気になる方でも受けやすい処置といえるでしょう。
歯を削って十分なスペースを確保できれば、歯を歯列に収めることが可能で治療期間の短縮につながる場合もあります。矯正後の仕上がりがよくなることも、ディスキングのメリットのひとつです。
歯を削る処置を受けなくてもインビザラインを行うことは可能ですが、スペースが不足することにより前歯が元の位置よりも突出するケースもあります。理想の歯並びを手に入れるためにも、ディスキングは重要な処置といえるでしょう
ディスキングは、スペースの確保以外にも歯の形や大きさを整えるために行われることがあります。上下左右の歯のバランスが整うことで、全体的な見た目がよくなるのです。
歯と歯がぴったりと密着して並んだほうが、歯の位置が安定します。通常、歯は根元に向かって細くなっているので、歯と歯は点で接しています。歯を削って接触する面積を増やせば、後戻りが起きにくくなるのです。
インビザラインで歯を削るデメリットも確認しておく必要があります。以下、3つのデメリットについて解説します。
抜くことは回避できますが、健康な歯を削る処置ではあります。健康な歯に手を加えたくないと感じる方にとっては、デメリットになるかもしれません。
しかし、ディスキングは歯をきれいに並べるためにも後戻りを防ぐためにも重要な処置です。メリット・デメリットを確認した上で、行うかどうか検討しましょう。
ディスキングによって得られるスペースは限られています。そのため、歯並びの状態や顎の骨格の状態によっては、歯を削るだけでは十分なスペースを確保できない可能性もあります。
場合によっては、抜歯をしたり顎の骨を削ったりしなければならないこともあるでしょう。まずは詳しい検査を受ける必要があります。
歯を削る際に痛みを伴うことは基本的にありません。そのため、麻酔をせずに行うことが一般的です。
しかし、患者さまによっては削るときの機械振動に恐怖を覚えたり、痛みを感じたりする可能性があります。また、歯肉の近くまで削るため、歯ぐきの状態によっては一時的に出血することも考えられるでしょう。
処置による痛みや不快感などが心配な方は、事前にご相談ください。
インビザラインで歯を削る際には、精密に行えるように拡大鏡を用いて歯の側面をヤスリで削る処置を行います。このときに削るのは歯の最も外側にあるエナメル質という硬い層のみです。
エナメル質は1.5mmほど厚みがありますが、ディスキングでは片側0.2~0.25mm、両側合わせて0.5mm程度しか削りません。そのため、基本的に痛みを感じることはありません。
ただし、普段から知覚過敏の症状がある方は、歯を削る際の摩擦が痛みとして感じられることがあります。知覚過敏のある方は、事前に歯科医師へ伝えるようにしましょう。
健康な歯を削ると聞くと、不安に感じる方は多いかもしれません。
しかし、歯を削ってスペースを確保することによって、矯正後の仕上がりやバランスがよくなり、後戻りにしにくくなるというメリットがあります。ディスキングが歯に影響を及ぼすことは基本的にありませんが、不安に思うことがあればお気軽にご相談ください。
インビザライン矯正を検討されている方は、三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院にお気軽にご相談ください。
当院は「全ては患者様の笑顔のために」を医院理念として診療にあたっています。マウスピースとワイヤーを使用したできるだけ歯を抜かない矯正治療をはじめ、ホワイトニングやクリーニングも実施しています。
当院のホームページはこちら、ネット予約やLINEの無料相談もお受けしております。ぜひご覧ください。
« 【お知らせ】明日、サーバーメンテナンスのためホームページが一時的にご利用いただけません MFT(口腔筋機能療法)とは?舌の正しい位置とトレーニング方法を解説 »