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2025年7月15日
こんにちは。三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院です。
インビザラインはマウスピース(アライナー)を使って、歯並びを整える人気の矯正方法です。マウスピースは透明のため、見た目を気にすることなく矯正治療を進められます。また、取り外しができる便利さが魅力です。
一方で、 効果を得るためには、マウスピースの装着時間を守ることがとても大切です。では、マウスピースは実際にどのくらい装着する必要があるのでしょうか。
今回は、使用するマウスピースの装着時間や守れなかった場合のリスク、装着時間を守る方法について詳しく解説します。
インビザラインをこれから始める方も、すでに治療中の方も、今一度装着時間の重要性を確認してみましょう。毎日の習慣をほんの少し見直すことで、治療のスピードや仕上がりに大きな差が出る可能性があります。
目次
インビザラインは、透明なマウスピースを装着し、一定期間が経過するごとに次のマウスピースに交換することで少しずつ歯を動かしていく矯正治療法です。
インビザラインのマウスピースは、基本的には1日20〜22時間の装着が推奨されています。たとえば、朝昼晩の食事(各30分)と歯磨き(各10分)で1日合計2時間程度外す場合、それ以外の時間はマウスピースを装着する必要があります。
この時間を守ることで計画どおりに歯が移動して、スムーズに治療を進めることができます。「寝ているときだけ装着すればいいのでは?」と誤解している方もいますが、夜だけの装着では治療が難しいです。
1日のほとんどの時間、マウスピースを装着する必要があることを覚えておきましょう。
インビザラインのマウスピースは、1日20〜22時間の装着が推奨されていますので、これより短い時間しか装着しない日が続くと、以下のようなリスクが生じます。
インビザラインでは、マウスピースを装着して歯に継続的な圧力をかけることで少しずつ歯を移動させます。マウスピースを長時間外した状態が続くと、歯を動かすことができません。また、せっかく少し動いた歯が元の位置に戻ろうとする後戻りを起こす可能性もあります。
これを毎日繰り返していると、歯がほとんど動かないまま時間だけが過ぎてしまうことになります。その結果、次のマウスピースが合わなくなったり、予定どおりに治療が進まなくなったりすることがあるのです。
装着時間が不足した状態が続くと、計画どおりに歯が動かず、治療が一時停止するような状態になります。
歯の移動が遅れるということは、それに合わせてマウスピースの交換時期も遅らせなければなりません。最初に予定していた治療計画よりも、完了時期が数ヶ月単位で遅れてしまうこともあります。
さらに、長期にわたって装着時間が不十分だった場合には、治療計画の見直しが必要になる可能性もあり、時間的・精神的な負担が大きくなります。
マウスピースの装着時間が短いと、治療計画と実際の歯の動きにズレが生じてマウスピースが合わなくなる可能性があります。マウスピースが浮いたり、装着時に痛みや違和感が生じたりすることもあるでしょう。
マウスピースが歯にしっかりフィットしていないと、歯を正しい方向に動かすことができなくなる可能性があります。マウスピースが合わないと感じたら、すぐに歯科医院で相談しましょう。
マウスピースの装着時間が短いことで治療計画に大きなズレが生じた場合には、マウスピースの再作成が必要になることがあります。マウスピースの再作成が必要になると、歯の再スキャンなどの工程が必要となり、時間も費用も余計にかかることになります。
マウスピースの装着時間を守るためには、意識と習慣化がポイントになります。日常生活のなかに装置の装着を忘れないようにする工夫を取り入れることが大切です。装着時間を守る工夫には、次のものがあげられます。
マウスピースの装着時間を意識するために、装着時間と取り外した時間を記録しておくという方法があります。スマートフォンのアプリやタイマー機能を活用し、外している時間がどのくらいか自分でわかるようにすることで、装着時間を意識することができるでしょう。
食事で外したあとに、マウスピースを装着し忘れてしまうケースが多いです。食後に歯磨きをしたらマウスピースを装着するという習慣をつけましょう。
マウスピースを外したときに、そのままティッシュに包んでカバンに入れてはいけません。破損や紛失の原因になり、装着時間が短くなる可能性があります。
外食時に保管用のケースを持ち歩くことで、マウスピースの紛失や破損を防ぐことができます。マウスピースを外したときにはケースに入れて机の上などに置くようにすると、つけることを忘れにくいでしょう。
間食が多いと、その分マウスピースを取り外す回数が多くなり、1日の装着時間が大きく削られてしまうことがあります。コーヒーやおやつなど、ちょこちょこ食べが多い人は注意が必要です。
間食の回数が多い人は、矯正治療をきっかけに控えることが推奨されます。間食が少ない生活にシフトしていきましょう。
装置をあまり装着できなかったという場合には、以下のように対応しましょう。
マウスピースの装着時間が数時間不足した場合には、翌日以降の装着時間を長めにしたり、装着日数を長めにしたりすることで調整が可能です。すぐに大きな問題になることはほとんどありません。
例えば、1日18時間程度しか装着できなかった日があった場合には、翌日の装着時間を1〜2時間長くすることで調整します。
ただし、マウスピースの装着日数の延長は、自己判断ではなく、歯科医師に相談してから行いましょう。マウスピースの装着時間を守れない日が何日も続くと治療計画全体に影響する可能性があるため、早い段階で対策を講じることが大切です。
マウスピースの装着時間が守れない日が何日も続いた場合は、マウスピースの使用日数を延長することが多いです。
例えば、旅行や体調不良などで3日間程度、装着時間を守れなかった日が続いた場合は、今使っているマウスピースの装着期間を延ばすよう指示されるケースもあります。装着時間の不足がわかった時点で、歯科医師に必ず相談しましょう。
マウスピースを長期間装着しなかったことで、装着時に浮きや痛みがある場合も、歯科医院を受診して相談してください。マウスピースがしっかりはまらない、また装着時に痛みがあるということは、歯の動きが計画からずれていることが考えられます。
無理に使い続けると、マウスピースが破損したり、歯や歯ぐきに大きな負担がかかったりすることがあります。対応が遅れるほど、当初の計画からずれる可能性があるため、できるだけ早めに歯科医院を受診して、歯科医師の指示に従うようにしてください。
インビザライン治療では、マウスピースを1日20〜22時間装着する必要があります。装着時間が不足すると、計画どおりに歯を動かすことができません。治療期間の延長や再治療のリスクも高まります。
インビザラインで治療を行う場合には、日々の生活のなかで装置の装着時間をしっかり確保できるよう、記録や習慣化などの工夫を取り入れていきましょう。万が一、装着時間が守れなかった場合は、焦らずに担当の歯科医師へ相談することが大切です。
インビザラインを検討されている方は、三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院にお気軽にご相談ください。
当院は「全ては患者様の笑顔のために」を医院理念として診療にあたっています。マウスピースとワイヤーを使用したできるだけ歯を抜かない矯正治療をはじめ、ホワイトニングやクリーニングも実施しています。