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2025年10月28日

こんにちは。三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院です。
矯正治療中は、装置の影響で歯が磨きにくくなり、虫歯のリスクが高まります。虫歯になると、矯正治療の進行に影響を及ぼす可能性もあるため、早めの対応と予防が重要です。
この記事では、矯正治療中に虫歯ができた場合の対応策や、虫歯にならないための予防法について詳しく解説します。
目次

矯正治療中に虫歯ができやすいのは、ブラケットやワイヤーなど矯正装置が歯の表面に装着されることで、磨き残しが増えやすくなるからです。さらに、唾液が循環しにくくなることで、自浄作用が低下し、細菌が繁殖しやすい状態になります。
また、装置によって歯ぐきが刺激されると、炎症が生じやすくなることも虫歯のリスクを高めます。ストレスや間違ったセルフケアも虫歯の原因になることがあるため、注意が必要です。
ここでは、矯正治療中に虫歯ができやすくなる理由について確認しましょう。
歯と歯の間や、歯と装置の間は非常に磨きにくい箇所です。虫歯はプラークが蓄積しやすい場所から生じますが、装置があることでプラークが蓄積しやすくなります。
特に、固定式装置の場合はブラッシングしづらい箇所が多くなるため、虫歯を予防するためには工夫が必要でしょう。
唾液には、歯の表面を洗浄し、酸を中和する作用があります。歯の表面を修復する再石灰化の作用も持っています。
しかし、矯正装置を装着すると、口腔内の唾液の流れが阻害されてしまいます。唾液がうまく循環しなければ、虫歯を抑制するための唾液の作用も十分に働きません。そのため、矯正治療中は虫歯になりやすい環境といえます。
不規則な食生活や間食の頻度が増えることも、虫歯のリスクを高める要因です。矯正期間中に食事のルールが守れなかったり、糖分の多い飲食物を頻繁に摂取したりすると、口腔内が酸性になる時間が長くなり、虫歯菌が活動しやすくなります。
上述したとおり、矯正治療中は虫歯のリスクが高くなります。また、装置があることで、気づかないうちに汚れがたまるケースもあるでしょう。
歯科医院では、専用の機械を使用して歯磨きでは取り除きにくいプラークや頑固な歯石を取り除き、虫歯や歯周病のリスクを低減させます。定期的に受診してクリーニングを受けていない場合、虫歯のリスクがさらに高くなってしまうでしょう。

矯正治療中に虫歯ができた場合の治療の進め方は、虫歯の程度と患者さまの希望によって異なります。ここでは、矯正治療中に虫歯ができたときの対処法について解説します。
虫歯の深さや歯の状態によっては、矯正治療を一時中断する必要があります。特に、虫歯が進行している場合や、神経に達しているような重度の虫歯では、まず虫歯の治療を優先しなければなりません。
虫歯が進行すると、最悪の場合には歯を失います。歯並びを整えても、虫歯で歯を失ってしまっては健康的な口元とはいえないでしょう。虫歯は進行性の病気なので、基本的には矯正治療を中断して虫歯治療を行います。
虫歯の治療が完了した後は矯正治療を再開しますが、歯を削って歯の形状が変わった場合、装置の変更などが必要になることもあるかもしれません。歯科医師と相談しながら、治療の再開方法も決めていきます。
ごく初期の虫歯の場合や、虫歯の範囲が狭くエナメル質に留まっている場合などは、矯正治療を中断せずに虫歯治療と並行して進められることがあります。軽度の虫歯であれば、フッ素塗布による再石灰化で改善が見込めることもあるためです。
この場合、歯の形が変わることもないので、矯正治療への影響も最小限に抑えられるでしょう。
特に、マウスピース矯正の場合は虫歯の治療中のみマウスピースを外し、処置後に再度装着すれば矯正治療への影響はほとんどありません。
ただし、ワイヤー矯正を行っていて、装置が干渉して虫歯治療が難しくなる場合は、矯正装置を一時的に外す必要があります。また、虫歯が悪化するリスクが高いと判断された場合も、虫歯治療と矯正治療の並行は難しいかもしれません。
矯正治療の進行具合や患者さまの口内環境によっては、矯正治療を終わらせてから虫歯治療を開始するケースもあります。特に、軽度な虫歯で、矯正治療がもうすぐ終わる時期であれば、この方法を検討できるでしょう。
また、虫歯が悪化するリスクが低いことも、条件の一つといえます。歯の移動を終わらせて矯正装置が必要なくなった段階で、虫歯治療を実施していきます。

矯正治療中に虫歯になっても治療することはできますが、多くのケースで矯正期間に影響が及びます。そのため、矯正治療中は虫歯を予防することが非常に重要と言えるでしょう。
ここでは、矯正治療中の虫歯を予防するための方法について解説していきます。
矯正治療中は、普段よりも丁寧に歯磨きすべきと言えるでしょう。特に、矯正装置の周囲は汚れがたまりやすいため、歯ブラシをゆっくり動かし、1本1本の歯を意識して磨くことが重要です。
歯磨きの際は、ワンタフトブラシを活用すると、矯正装置と歯の隙間も磨きやすいです。デンタルフロスや歯間ブラシ、洗口液の使用も効果的でしょう。
マウスウォッシュとは、歯磨きの後の仕上げとして使用するうがい液のことです。さまざまな種類のものがありますが、虫歯予防にはフッ素入りのものを選ぶと良いでしょう。フッ素は、歯の再石灰化を促進し、虫歯菌によって溶かされた歯の表面を修復する効果があります。
歯磨きの代わりにはなりませんが、歯磨きの後に使用すれば、口内にフッ素を行き渡らせることが可能です。
虫歯菌は糖を栄養源としており、口の中に糖分が残っている時間が長いほど増殖していきます。装置をつけている間は歯磨きが不十分になりやすいため、間食の回数が多いと虫歯になるリスクが高くなるといえるでしょう。
どれだけ丁寧に歯を磨いても、装置の周りに付着した汚れを毎回綺麗に落とすのは困難です。間食の回数を意識的に減らし、甘いものを口にしたらすぐに歯を磨いたりうがいをしたりして、食べカスや糖分が残らないようにすることが大切です。
自宅でのケアに加えて、歯科医院での定期検診を受けることも虫歯予防には欠かせません。定期検診では、歯科医師や歯科衛生士がブラッシングや食生活のアドバイスを行います。正しいブラッシング方法を身につけることで、セルフケアの精度を高められるでしょう。
また、定期的にプロのケアを受けることで、虫歯の早期発見・早期治療が可能になります。さらに、必要に応じてフッ素塗布を受けることもできます。
矯正治療中は虫歯のリスクが高まるといえるため、定期検診も積極的に活用していきましょう。

矯正治療中は、装置の影響で歯磨きが難しくなるため虫歯のリスクが高まります。虫歯ができた場合には、虫歯の進行度や矯正の進行状況に応じて、虫歯治療を優先したり、矯正治療と並行して進めたりすることが可能です。
軽度であれば治療の影響を最小限に抑えながら進められるケースもありますが、虫歯を予防するのが理想といえます。虫歯を予防するためには、正しい歯磨き習慣の確立と生活習慣の見直しが必要です。
フロスやマウスウォッシュなどの補助用具も活用しながら、健康な歯で矯正治療を続けましょう。
矯正治療を検討されている方は、三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院にお気軽にご相談ください。
当院は「全ては患者様の笑顔のために」を医院理念として診療にあたっています。マウスピースとワイヤーを使用したできるだけ歯を抜かない矯正治療をはじめ、ホワイトニングやクリーニングも実施しています。
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