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2025年3月11日
こんにちは。三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院です。
出っ歯の治療には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正があります。大人になってからの矯正治療は費用や時間がかかるイメージがあり、治療を躊躇してしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、大人になってからの出っ歯の治療法や費用について解説します。出っ歯の原因や放置するリスクについても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
出っ歯とは上の前歯が前に出た状態のことで、歯科においては上顎前突(じょうがくぜんとつ)といいます。見た目が悪くなりやすく、重度の出っ歯になると唇が閉じられない、唇を閉じようとするとお口周りにしわが寄るなどの現象に悩まされることもあります。
そのため、出っ歯にコンプレックスを抱えることも少なくありません。また、発音がしにくい、上下の歯が噛み合わず食べ物が噛みにくいなどの機能的な問題を抱えるリスクも考えられます。
ここでは、出っ歯になる原因を確認しましょう。
骨格などの先天的な問題で、出っ歯になることがあります。顎の骨格のバランスが悪かったり、顎に対して歯のサイズが大きかったりすることは、出っ歯の原因の1つです。例えば、下顎に対して上顎が大きすぎる、反対に上顎に対して下顎が小さすぎるなどです。
歯のサイズや顎のバランスは遺伝の影響を受けるため、親が出っ歯の場合は子どもも出っ歯になる可能性が高いといえます。
生活習慣や口内環境も、出っ歯の原因になり得ます。
下記の癖がある場合、歯並びに影響を及ぼして出っ歯になることがあります。
幼少期にこれらの癖が解消されなければ、出っ歯になることもあるでしょう。
口内環境の変化、噛み合わせの悪化から、大人になってから出っ歯になることもあります。主な原因は、以下の通りです。
歯周病により歯を支える骨が弱くなると、噛み合わせの負担に耐えられず、歯が前に押し出されることがあります。さらに、歯ぎしり・食いしばりを併発すると、出っ歯になるリスクが高まります。
また、噛み合わせの悪化も出っ歯の原因の1つです。例えば、抜けた歯を放置していたり、虫歯治療を途中で中断したりすると、咀嚼時の負担などがうまく分散されずに出っ歯になる可能性があります。
出っ歯を放置するリスクは、以下のとおりです。
出っ歯は、前歯が噛み合わない状態です。この状態が慢性化すると、奥歯にばかり負担がかかって歯の擦り減りが起こり、さらに噛み合わせが悪化する可能性があります。食べ物の噛みづらさを感じたり、咀嚼不足により消化器官に負担をかけたりすることがあるでしょう。
また、歯茎や顎にも負担がかかるので、歯周病や顎関節症の発症のリスクも高めます。歯の寿命を縮めることにもつながるため、早急な対処が必要です。
前歯が前に出ていることで、口元が突き出たように見えたり、唇が閉じられなかったりすることで、顔貌に悪影響を与えます。出っ歯にコンプレックスを抱える方も少なくありません。口元を手で隠す、引っ込み思案になるなど、精神的なストレスになることもあります。
出っ歯は前歯が突出している状態なので、唇をしっかり閉じられなかったり、口呼吸になったりしやすいです。唾液には、口内の細菌を洗い流す働き、細菌の働きを抑制する働きがあります。
口が開いたままになり口内が乾燥すると、虫歯や歯周病になりやすくなるため注意が必要です。また、ドライマウスを発症することで、口臭が悪化することも懸念されます。
歯並びは発音に影響を与えるため、出っ歯により滑舌が悪くなることがあります。歯並びの悪さから、舌が動きづらくなるからです。滑舌が悪くなることで、ストレスを抱えたり、コンプレックスを抱えたりすることもあるでしょう。
歯が前に出ていることから、健康な歯並びの方よりも前歯に外傷を負うリスクが高いといわれています。例えば、スポーツでの接触や転倒、交通事故などです。
歯を損傷しても、詰め物や被せ物によって修復できる場合が多いですが、歯の神経の除去が必要になると歯がもろくなることがあります。前歯の損傷具合によっては、抜歯しか選択肢がなくなることもあるでしょう。
ここでは、大人になってから出っ歯を矯正する方法について解説します。
固定式の装置を使用し、歯並びを整える治療法です。歯の表面に接着したブラケットに通したワイヤーの力を利用する方法で、歯に矯正力が伝わりやすく効率的に歯並びを整えられます。
適応症例が広く、重度の出っ歯や抜歯が必要な難しい症例も対応できるのがメリットです。
ただし、装置の取り外しができないため、虫歯や歯周病のリスクを高めることがあります。
取り外しのできるマウスピースを使用し、歯並びを整える方法です。マウスピースを1日20~22時間以上装着し、1~2週間ごとに新しいものに交換します。マウスピースの交換によりゆっくり歯並びを整えるため、違和感や痛みが出にくいのがメリットです。
また、透明な装着を使用するため、口元が目立つことはありません。
ただし、マウスピースの管理を患者様自身で行う必要があります。自己管理が苦手な方には向かない矯正方法といえます。
歯を大きく動かすのは不得意なため、重度の出っ歯や骨格的な問題がある場合には治療できないことがあります。
出っ歯の原因が骨格的な問題である場合、矯正治療と並行して外科治療も必要です。抜歯や骨の切除を行うことで、出っ歯による口元の突出感を改善し、美しいEラインを形成します。口腔内から切開や切除を行うため、お顔に傷が残ることはありません。
ただし、手術後には痛みが出たり、入院が必要になったりするのがデメリットです。
出っ歯を矯正するときにかかる費用は、ワイヤー矯正では約60~180万円、マウスピース矯正では約60~100万円が相場です。
ただし、お口の状態によっては追加の費用がかかります。歯を並べるスペースが足りず、抜歯が必要な場合は、1本あたり約5,000~1万円かかります。
また、骨格的な問題で出っ歯になっている場合は、外科的治療が必要です。骨切りなどの大がかりな治療が必要になるため、約200~300万円かかるでしょう。
どのような治療方法でも、基本的に矯正治療には保険が適用されません。自由診療になるので、歯科医院によって費用は異なります。
そのため、事前に歯科医師に相談し、ご自身の治療にはどれくらいの費用がかかるのか確認する必要があるでしょう。
出っ歯を放置すると、虫歯や歯周病のリスクを高め、歯の寿命を縮めることがあります。歯の健康を守るためにも、早急に矯正治療を開始するのがよいでしょう。出っ歯の治療法には、ワイヤー矯正とマウスピースの2つがあります。
大人の出っ歯の矯正治療について詳しく知りたい場合は、三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院にお気軽にご相談ください。
当院は「全ては患者様の笑顔のために」を医院理念として診療にあたっています。マウスピースとワイヤーを使用したできるだけ歯を抜かない矯正治療をはじめ、ホワイトニングやクリーニングも実施しています。