Blog
2024年11月27日
こんにちは。三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院です。
多くの矯正治療では治療後のケアを怠ると後戻りを起こす可能性があります。プレオルソの治療後に後戻りをしないかと不安になる方は少なくありません。せっかくお金をかけて治療をしたのだから、後戻りは避けたいと考える方も多いでしょう。
本記事では、プレオルソの治療後に後戻りを起こすことはあるのか解説します。プレオルソ治療後の後戻りを防ぐ方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
プレオルソとは、小児矯正で使用される子ども用の矯正装置のひとつで、機能的マウスピース型矯正装置とも呼ばれています。ポリウレタンという柔らかい素材でできており、家の中でのみ装着する矯正装置です。
プレオルソの適応年齢は3〜10歳で、これまで矯正治療ができず経過観察とされてきた小さな子どもも対象となる点が特徴です。小児歯科矯正に約30年間携わってきた日本の矯正専門医が開発しており、日本の子どもが無理なく使いやすいように工夫された矯正装置となっています。
プレオルソの最大の特徴は歯並びが悪くなる原因を根本から改善できる点です。大人の矯正治療では歯並び・噛み合わせの改善を目的とした治療が行われます。
一方で、プレオルソは口周りの筋肉のバランスを整えて、歯が正しい位置に生えるように促したり、鼻呼吸に改善したりする矯正装置です。また、柔らかい素材で作られていることから、装着時の痛みや違和感が少なく、小さな子どもでも矯正治療を継続しやすいでしょう。
プレオルソは日中の1時間と就寝中にのみ装着します。幼稚園や保育園、学校に行っている間には装着する必要はありません。
ただし、装置の装着時間を守らないと、計画どおりに治療が進まなくなる可能性があります。特に、小さい子どもの場合は、装置の装着を嫌がることがあるかもしれません。
装置の装着時間を守るためには、保護者の方のサポートが必要です。どうして装置を装着しなければならないのか、その理由を理解してもらう必要があるでしょう。
プレオルソでの治療期間は、お子さんのお口の状態などによって異なりますが、1年〜1年半程度です。装置の装着を怠ると治療期間が延びる可能性があるため、装着時間をしっかり管理する必要があります。
プレオルソでの治療は、基本的に保険が適用されません。自費診療になるため、費用は歯科医院によって異なりますが、一般的には3万〜20万円程度とされています。プレオルソは型取りをして作製されるものではありません。既製品を使用します。作製の手間がかからないため、費用が安いのです。
ただし、これは装置代のみのため、この費用にプラスして検査代や通院代、ケア代などがかかる場合があります。ほかの小児矯正の方法と比べて安いため、費用面で諦めていた方にとっては、大きなメリットといえるでしょう。
後戻りとは、矯正治療後の歯が元の位置に戻ろうと動くことをいいます。矯正治療後には保定期間が設けられることが一般的です。保定期間とは、矯正治療で整えた歯並びを安定させる期間のことです。
矯正治療後はリテーナーという保定装置を装着して、歯が元の位置に戻るのを防ぎます。保定期間中に保定装置の装着を怠ると、後戻りを起こす可能性があります。特に、矯正治療後の6か月間は最も後戻りが起こりやすい時期であるため注意しなければなりません。
また、日常生活において無意識のうちに行なっている癖が原因で後戻りが起こることもあります。例えば、舌で歯を押し出す癖や指しゃぶり、爪を噛む癖などです。これらの癖があると、歯に継続的に力が加わるため、後戻りを引き起こすリスクが高まります。
そのため、矯正治療と並行して、これらの癖を改善する必要があるでしょう。
プレオルソは、歯に力を加えて歯並びをきれいに整える装置ではありません。口周りの筋肉を鍛え、歯並びが悪くなる原因を改善することを目的とした装置です。これによって、歯が正しい位置に並ぶように促すことができるため、後戻りが起こりにくいのです。
ただし、必ずしも後戻りが起こらないというわけではありません。プレオルソの装着を中断すると、後戻りが起こる可能性があります。後戻りを防ぎ、計画どおりに治療を進めるためには、歯科医師の指示どおりに装置を装着する必要があるのです。
プレオルソでの治療中・治療後の後戻りを防ぐためには、様々なことを意識しなければなりません。プレオルソでの治療中・治療後の後戻りを防ぎたい方は、次の点に注意しましょう。
プレオルソでの治療後の後戻りを防ぐためには、装置の装着時間と装着期間を守ることが大切です。必ず歯科医師に指示されたとおりに装置を装着しましょう。
装置の装着時間が短いと後戻りを起こす可能性があります。また、ご自身で歯並びが整ってきたと勘違いして治療を中断する方がいますが、自己判断で治療を中断すると後戻りを起こす可能性があります。
歯並びが整ってきたとしても、いきなりプレオルソを外すことは少なく、徐々に装着時間を短くしていくというケースが多いです。プレオルソでの治療を計画どおりに進めるため、また後戻りを防ぐためにも、装置の装着時間と装着期間は必ず守りましょう。
プレオルソは日中1時間と就寝時に装着します。寝ている間に違和感からプレオルソを外してしまうお子さんがいるかもしれません。寝ている間に外れてしまうこともあるでしょう。
寝ている間に頻回にプレオルソを外すと矯正治療がスムーズに進まないだけでなく、後戻りを起こす可能性もあります。寝ているときに装置が外れるときには口にテープを貼るとよいでしょう。
上述のとおり、指しゃぶりや舌で歯を押す癖、爪を噛む癖などといった歯並びに影響を及ぼす癖があると後戻りを起こす可能性があります。そのため、これらの癖がある場合は、矯正治療と並行して改善する必要があります。
これらの癖は無意識のうちに行なっていることも多く、特に子どもの場合は意識してやめることが難しいかもしれません。そのため、お子さんがこれらの行動をしている場合には、保護者の方が声をかけてあげましょう。
矯正治療中・治療後の後戻りを防ぐためには、定期的に歯科医院で検診を受けることも大切です。
定期検診では、計画どおりに矯正治療が進んでいるか、後戻りは起こっていないか、虫歯や歯周病などのトラブルが起こっていないかなどを確認します。万が一、後戻りが起こっていても、定期的に歯科医院で検診を受けていれば、早期に対応できるでしょう。
後戻りを防ぎ、計画どおりに矯正治療を進めるためにも、歯科医師から指示されたタイミングで検診を受けましょう。
プレオルソは、小児矯正に用いられる矯正装置のひとつです。口周りの筋肉を鍛え、歯並びが悪くなる原因を改善することで、歯が正しい位置に並ぶように促します。
プレオルソは後戻りが起こりにくいと言われていますが、必ずしも後戻りが起こらないというわけではありません。装置の装着時間を守らなかったり、歯並びに影響を及ぼす癖があったりすると後戻りを起こす可能性があるのです。
後戻りを防ぐためには、装置の装着時間・装着期間を守ることと、歯並びに影響を及ぼす癖を改善することが大切です。また、定期的に歯科医院で検診を受け、後戻りを防ぎましょう。
小児矯正を検討されている方は、三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院にお気軽にご相談ください。
当院は「全ては患者様の笑顔のために」を医院理念として診療にあたっています。マウスピースとワイヤーを使用したできるだけ歯を抜かない矯正治療をはじめ、ホワイトニングやクリーニングも実施しています。