Botulinum
ボツリヌス菌から取り出された特定のタンパク質を、過剰に緊張した筋肉に直接注入することで、筋肉の緊張を一時的に和らげる治療法があります。
この治療法は、歯を強く食いしばること、歯ぎしり、顎関節症など、顎や顔周辺の筋肉の過剰な緊張に起因する問題に対して効果を発揮します。注入により、筋肉(特に顔のエラ部分など)の緊張が解放され、これが食いしばりに伴う肩こりや頭痛などの不快な症状を軽減する効果をもたらします。
さらに、ガミースマイルと呼ばれる、笑った時に歯茎が過度に見える状態への処置にも応用されます。
咬筋ボツリヌス治療で改善できる咬筋肥大とは、咬筋が過度に発達して肥大してしまうことです。 咬筋は、物を噛む時に使う筋肉で、耳の下あたりにあります。 咬筋肥大が起こると、エラが張って顔が四角く見えたり、歯ぎしりや食いしばりがひどくなったりすることがあります。
咬筋肥大の原因は、主に以下の2つです。
歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりは、睡眠中に無意識に行う歯のくいしばりです。 歯ぎしりや食いしばりがひどい場合、咬筋に過剰な力がかかり、咬筋肥大が起こることがあります。
噛み合わせが悪い
噛み合わせが悪い場合、特定の歯に過剰な力がかかり、咬筋肥大が起こることがあります。
咬筋肥大の症状には、以下のようなものがあります。
ボツリヌストキシンは、適切に使用すれば安全性の高い薬剤です。しかし、他の薬剤と同様に、副作用のリスクもあります。
ボツリヌストキシンは、1980年代から美容医療や医療目的で広く使用されており、安全性は確立されています。世界中の多くの国で承認されており、数百万人の患者に使用されています。
日本では、日本では、1996年に眼瞼痙攣、2000年に片側顔面痙攣、2001年に痙性斜頸への効能が厚生 労働省の承認を受けている治療です。美容業界では、しわ取りの治療、小顔治療として一般的に使用されている治療方法です。 美容目的では70カ国以上で使用されています。
ボツリヌストキシンの副作用は、一般的に軽度で一時的なものです。
最も一般的な副作用は、注射部位の痛み、腫れ、赤みです。その他、稀に以下のような副作用が報告されています。
これらの副作用は、通常数日〜数週間で自然に消失します。
治療時間 | 15分程度 ※表面麻酔をする場合40分程度 |
効果の持続 | 3〜6ヶ月程度 |
ダウンタイム | 特になし |
適用範囲 |
※歯科医院では、美容目的の施術は行えません。 |
費用 | 44,000円(税込) ※場合によっては打ち直しも可能。 |
保険適用 | 保険適用外 |
副作用 | 治療後数日は重たい感覚が残る場合がある ※ボツリヌス蛋白は完全に無毒化されており、人体への影響はありません。 |