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2023年11月27日
こんにちは。三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院です。
「インビザライン・ファーストとは、どのような治療法なの?」「インビザライン・ファーストにはどのようなメリットがあるの?」など、疑問をおもちの保護者の方がいるでしょう。
インビザライン・ファーストとは、透明で取り外しができるマウスピースを使用した治療法です。透明なマウスピースを使用するため目立たないなどのメリットがある一方で、デメリットもあります。
今回は、インビザライン・ファーストとはどのような矯正方法なのか詳しく解説します。インビザラインファーストのメリット・デメリットなどについても詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
インビザライン・ファーストとは、乳歯から永久歯に生え変わる時期に始めるこども用のマウスピース矯正です。
大人のインビザラインと同じく、歯の形に合わせて作製された透明なマウスピースを装着し、約1週間ごとに新しいものに交換して治療を進めます。
一般的な小児矯正では、顎の成長促す「1期治療」と永久歯の歯並びを整える「2期治療」に分けられますが、インビザライン・ファーストはマウスピースを装着するだけで顎の成長を促しながら歯並びも整えられるのが特徴です。
インビザライン・ファーストの対象年齢は、乳歯から永久歯が両方生えている6~12歳です。また、インビザライン・ファーストには、適応条件があります。
インビザライン・ファーストの適応条件は、以下のとおりです。
・6歳臼歯(前から6番目の歯)が萌出している
・前歯の永久歯(1~3番目の歯)のうち少なくとも2本が2/3以上萌出している
・少なくとも3/4顎に乳歯C・D・Eもしくは未萌出の永久歯3・4・5が2本以上ある
乳歯から永久歯の生え変わる時期には個人差があります。インビザライン・ファーストの対象年齢は6~12歳ですが、治療の開始時期についてはお口の状態によって異なるのです。
また、生まれつき永久歯が少ない場合や顎の成長に問題がある場合は、インビザライン・ファーストでは治療できないことがあります。
インビザライン・ファーストの治療が受けられるかは、歯科医師の判断が必要です。インビザライン・ファーストでの治療を検討している方は、歯科医師に相談しましょう。
インビザライン・ファーストのメリットは、以下の5つです。
ワイヤー矯正では矯正装置が目立ちやすいため、大きな口を開けて笑えない、また口元を隠すなど、矯正治療自体にストレスを感じることもあるでしょう。
一方、インビザライン・ファーストは透明なマウスピースを使用するため、ワイヤー矯正のように口元が目立ちません。そのため、お子様の大事な時期にインビザライン・ファーストを選ぶことで、矯正治療中でありながら見た目を気にせず、ストレスなく過ごせるのです。
ワイヤー矯正はワイヤーに強い力を加えて歯を動かすため痛みが出やすいです。また、装置が粘膜に当たって口内炎ができることもあります。
一方、インビザライン・ファーストで使用するマウスピースは薄いため装着しても違和感を覚えにくく、またマウスピースを交換しながら少しずつ歯を動かすため痛みも少ないです。
ワイヤー矯正は矯正装置を取り外せないため、食べかすが詰まりやすく、虫歯や歯周病になりやすいです。
一方、インビザライン・ファーストのマウスピースは取り外せるため、ふだんどおりに歯磨きができ、虫歯や歯周病のリスクを抑えられるでしょう。
乳歯は永久歯に比べて虫歯になりやすく、一度虫歯になると症状が進行しやすいといわれています。また、乳歯と永久歯が両方生えている時期は、歯の大きさや高さの違いから歯磨きしづらく、ただでさえ虫歯や歯周病になりやすい時期なのです。
マウスピースを取り外してケアできるインビザライン・ファーストを選択することで、お子様の大切な歯をトラブルから守れるでしょう。
こどもの歯並びが悪くなる原因のひとつが、顎が狭さです。顎の成長段階にあるこどものうちにインビザライン・ファーストでの治療を受けることで、顎の成長を促しながら歯を並べるスペースを確保できるのです。
一般的な小児矯正では、顎の成長を促す「1期治療」を受けたあとに、歯並びを整える「2期治療」に移行するのが一般的です。
インビザライン・ファーストは、顎の成長を促しながら歯並びを整えるため、インビザライン・ファーストだけでも治療が完了する場合があります。
また、2期治療が必要になる場合でも、インビザライン・ファーストで顎の成長と歯並びを同時に整えておくことで、治療期間を短縮できるでしょう。
インビザライン・ファーストはメリットが多い治療法ですが、デメリットもあります。
インビザライン・ファーストのデメリットは、以下の2つです。
前述のとおり、インビザライン・ファーストには適応条件があります。適応条件に当てはまらない場合には、治療を受けられないこともあるのです。
また、生まれつき永久歯の本数が足りない場合や顎の成長に問題がある場合、重度の不正咬合などの場合にも、インビザライン・ファーストでは治療できません。インビザライン・ファーストで治療できるかは、歯科医師の判断が必要です。
インビザライン・ファーストはマウスピースを1日20~22時間以上装着し、決められた時期に新しいものに交換しなければ治療が進みません。
マウスピースを自由に取り外しできる点はメリットですが、装着時間や交換時期を守らないと計画どおりに治療を進められないのです。
計画どおりに治療を進めるためには、お子様自身がインビザライン・ファーストの治療に前向きであることと保護者の方のサポートが重要といえるでしょう。
インビザライン・ファーストの治療は、どのような流れで行われるのでしょうか。
ここでは、一般的なインビザライン・ファーストの治療プロセスを解説します。
カウンセリングではお子様の歯並びについてのお悩みをお伺いし、治療の進め方やメリット、デメリット、費用についてご説明します。治療に関する疑問や不安、希望などがあれば、遠慮せずに歯科医師に確認・相談しましょう。
お口の中の状態を把握するために精密検査を行います。精密検査の内容は、レントゲン撮影・CT撮影・お顔や口元の写真撮影などです。精密検査の結果をもとに、歯科医師が治療計画を立てます。
精密検査を行うことで、治療にかかる期間や費用、治療のゴールとなる歯並びについて把握できるため、治療開始前の大切なプロセスといえます。
精密検査後、マウスピースが完成したら治療開始です。マウスピースをお渡しする際は、装着方法やケア方法、装着時間、交換時期など、治療の進め方についてご説明します。
前述のとおり、マウスピースの装着時間・交換時期を守らないと、計画どおりに治療を進めることができません。歯科医師の指示は必ず守りましょう。
インビザライン・ファーストはご家庭で新しいマウスピースに交換しながら治療を進めますが、治療の進み具合を確認するために定期的に歯科医院に通院する必要があります。治療は順調に進んでいるか・マウスピースの装着方法に問題はないか・虫歯や歯周病になっていないかなどを全体的に確認します。
通院の際に新しいマウスピースもお渡ししますので、歯科医師の指示した頻度で通院しましょう。
インビザライン・ファーストの治療が終わったら、保定期間に移行します。
治療終了後は、歯がもとに位置に戻ろうとする後戻りを起こすことがあります。後戻りを防止するために、リテーナー(保定装置)を装着する必要があるのです。リテーナーを装着する期間が、保定期間です。
インビザライン・ファーストの治療では、永久歯が生え揃うまでの間リテーナーを装着し、2期治療が必要か経過観察を行います。
インビザライン・ファーストの治療期間は、最大18か月(1年半)です。
そのため、インビザライン・ファーストで治療を開始してから最大18か月以内に顎の成長と歯並びをコントロールします。18か月を過ぎたら永久歯が生え揃うまでの間、保定装置を装着して経過観察します。
その後、永久歯が生え揃った段階で2期治療が必要になるか判断し、必要であれば歯並びを整える治療に移行するのが一般的です。お口の状態によっては、インビザライン・ファーストのみで治療が終わることもあるしょう。
インビザライン・ファーストの治療費用は、500,000~700,000円前後です。
ただし、インビザライン・ファーストは自費診療のため、歯科医院によって費用は異なります。また、お口の状態によっても費用は異なるため、詳しくは歯科医院で確認しましょう。
今回は、インビザライン・ファーストとはどのような治療法なのか解説しました。
インビザライン・ファーストとは、乳歯から永久歯に生え変わる時期に始めるこども用のマウスピース矯正です。一般的な小児矯正と違い、マウスピースを装着するだけで顎の成長と歯並びを同時に整えられます。
インビザライン・ファーストでは、取り外しができるマウスピースを使用するため、ふだんどおりに食事を楽しむことができます。また、ふだんどおりに歯磨きもできるため、虫歯や歯周病のリスクも抑えられるでしょう。
ただし、インビザライン・ファーストには適応条件があるため、お口の状態によっては治療が受けられないことがあります。歯科医師による診断が必要となるため、インビザライン・ファーストを検討されている方はお気軽にご相談ください。
インビザライン・ファーストを検討されている方は、三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院にお気軽にご相談ください。
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